
「明日は朝早くから運転なんだけど、アルコールが抜ける時間ってどれくらいなんだろう?」ナイトワークをしている人にとって、日常的に起こりがちな問題ですよね。今回は基本となるアルコールが抜ける時間の計算方法やチューハイを飲んだ場合の時間などを解説するとともに、アルコールを早く抜く(二日酔いにならない)対策もお伝えしていきます!
アルコールが抜ける時間を計算して翌日の予定を立てよう!
ナイトワークしていると、「飲みすぎちゃった」という日も少なくありません。
同時に、昼職していて通勤するのが車の運転だったり、子どもの送り迎えがあったりと、絶対にアルコールを抜かなきゃいけない予定もありますよね。
もちろんキャスト用のノンアルを選ぶのも1つですが、太客の手前やドリンクで稼ぎたい人にとっては、本物のお酒を飲むことも大事な仕事でしょう。
チューハイやビールなど、それぞれの「アルコールが抜ける時間」を計算して、翌日の安全運転につなげてくださいね!
また、記事後半では
- アルコールが抜ける時間を早めるコツ&間違った方法
- ナイトワークで飲酒量を調整する方法
などもお伝えしていきます。
アルコールが抜ける時間を早める、つまり二日酔い対策にもなるので、ナイトワークをしている人にとっては日ごろから意識していきたいポイントに♪
間違った方法での「アルコール抜き」は危険を伴うので、しっかりとチェックしてくださいね。
基本となるアルコールが抜ける時間の計算方法
まずは基本として、アルコールが抜けるまでにかかる時間の計算方法をチェックします。
純アルコール量(g)÷(体重×0.1)=アルコールが抜けるまでにかかる時間
となります。
「純アルコール量ってなに?」と思いますよね。これはお酒それぞれの量に対し、実際にどれくらいのアルコールが含まれているかを示す数値です。
たとえば度数5%のビールの場合、500mlに含まれているアルコールの量は20gです。ちなみに1日の適正飲酒量を純アルコール量にすると、20gとされています。
しかし女性はアルコール分解速度が遅いとされているので、推奨は1日に10g。これに当てはめると、500mlのビールを飲むだけで、すでにちょっと飲みすぎという人も多いかも。
ナイトワークをしていたら、純アルコール量20gなんて、あっという間ですよね。
<純アルコール量20g>
- ビール:500mk(中瓶1本)
- 日本酒:1合
- チューハイ:度数7%のもので350ml(1缶)
- ワイン:グラス2杯
- 焼酎:グラス1/2杯
- ウイスキー:ダブル1杯
アルコールが抜ける時間|チューハイ
チューハイは、キャストドリンクとして用意されていることも多いですよね。
体重52kgの人が度数5%のチューハイを500ml飲んだ場合、アルコールが抜ける時間は4時間です。
チューハイは焼酎を他のドリンクで割ったもののため、種類によって多少異なりますが、「500ml飲んだら最低4時間はかかる」と認識しておきましょう。
アルコールが抜ける時間|ビール
「ずっとビールしか飲まない!」という人も多いかもしれませんね。ついつい飲みすぎてしまいがちなビールは、アルコールが抜けるまで以下くらいの時間がかかります。
体重52kgの人が飲むと……。
- 大瓶:6時間
- 500ml:3時間
- 350ml:2時間
キャストドリンクで主流の小ジョッキの場合、200~300mlが目安です。
【注意】アルコールが完全に抜ける時間には個人差あり
アルコールが抜ける時間の目安を見て、「チューハイだから4時間空けば運転していいんだ!」と思うのはかなり危険です。
というのも、アルコールが抜ける時間はあくまでも”目安”であり、実際にアルコールを分解する速度には個人差があります。また、同じ量を飲んでいても、その日のコンディションによって変わることもあるでしょう。
特にナイトワークでは、想定していたよりも多く……というよりも、日々の飲酒量の想定がなかなかできませんよね。
また、十分に時間は経っていたとしても、“二日酔いの状態”で運転をすると、飲酒運転になることもおさえるべきポイント。
酒気帯び運転は呼気中のアルコール濃度が0.15mg/リットル以上ですが、数値だけを意識するのでは不十分です。
二日酔いによるひどい頭痛や吐き気を伴ったままでの運転もNGですよ!
アルコールが抜ける時間を早めるためのコツ
「アルコールが抜ける時間の目安は分かったけど、どうしたら早く抜ける?」と気になりますよね。
結論から言うと、アルコールを早く抜くための明確な方法はありません。
前述したとおり、アルコールの分解速度には遺伝や体質など、個人差の大きいさまざまな要因があります。
まずはいろいろと試してみて、自分に合った方法を見つけてくださいね。
水分補給+安静が王道!
飲みすぎてグッタリするまで酔っている状態、もしくは二日酔いの状態というのは、”病気の体” だと思ってください。病気のときにわざわざアクティブになっては、治るものも治りませんよね。
アルコールも同じで、まずは安静にすることが第一なんです。そして原因であるアルコールを少しでも早く抜くために、お水もしっかりと飲むこと!
体がアルコールを分解するときには大量の水分を必要としますので、水分補給が足りないと脱水症状を起こしたり、アルコール分解速度が遅くなったりするリスクがあります。
水分補給=アルコールの排出を早めるとなりますので、お水は「お酒を飲む前」「飲んでいる最中」「飲んだあと」、このすべてのタイミングで意識的に飲むようにしてくださいね。
お酒を飲む前から対策をする
飲んでしまったアルコールを早く抜く確実な方法はありませんが、お酒を飲む前からの対策で二日酔いの防止、もしくは軽減することは可能です。
空腹で飲まない
生活リズムが狂いやすいナイトワークでは、「今日なんにも食べてないけど同伴で食べるしいいや!」という時も、多いのではないでしょうか?
しかし、空腹にアルコールはNG!
胃腸に何か入っているだけで、アルコールの吸収速度は緩やかになります。同伴で乾杯して空きっ腹にアルコールを入れるのではなく、出かける前に食べておく習慣を。
食べる物として意識して選んでもらいたいのは、タンパク質です。チーズやヨーグルトなら冷蔵庫にストックして手軽に摂取できますし、プロテインドリンクもおすすめ♪
タンパク質は、酔いの原因となる「アセトアルデヒド」の発生を抑制する働きがあるとされていますので、「今日はたくさん飲みそうだな」と思うときには、朝食や昼食からタンパク質を意識した食事にしておくといいですよ。
栄養ドリンクを飲む
コンビニやドラッグストア、またはオンラインショップなどにはたくさんの二日酔い対策ドリンクが売っていますよね。アルコール分解時に必要となる栄養素を補給したり、肝臓の働きをサポートしてくれたりなど、使わない手はありません。
しかし商品にはそれぞれ異なる特徴があるため、自分の症状に合うドリンクを丁寧に選ぶのがポイント。
たとえば……
- 頭痛や吐き気が重いタイプには「ウコン」
- だるさや疲労感が残るタイプには「オルニチン」
このように、「ウコンだから良い」ではなく、「私は二日酔いでこの症状が出やすいからウコンにしよう」という選び方にしてくださいね。
また、どのタイプの症状が出やすい人にも、共通して摂取すべき栄養素は「ビタミンB群」です!アルコールを含むさまざまな代謝機能に必要な栄養素であり、お酒を飲む機会が多い人が不足しやすいとも言われています。
ビタミン類もバランスよく配合している二日酔い対策ドリンクを選ぶ、もしくはサプリメントなどで意識的にビタミンB群を多く摂取するように心がけましょう!
「汗をかく」は間違ったアルコールを抜く対策
たとえばお客さんから「アルコールを抜くにはこれが一番だよ!」と聞いても、以下の対策はリスクもあるため、やめてください。
- サウナに入る
- 入浴をする
- 運動をする
「サウナで汗をたくさんかくと、アルコールが早く抜ける」と勘違いしている人も多いのですが、そもそもアルコールが抜けていない状態でのサウナは危険です。
サウナには、発汗と血流を促進する効果があります。
というと、なんだか良いイメージがありますが……。
まず発汗については、アルコールは飲んでいる最中からの利尿作用が強く、「すでに軽い脱水状態」のケースも多いです。その状態でのサウナは余計に体内の水分を奪ってしまい、脱水症状を重くしかねません。
次に血流についてですが、サウナで血行が促進されると、酔いの原因であるアセトアルデヒドが全身に回るスピードも血流に乗って加速してしまいます。
また、このアセトアルデヒドは基本的には尿と排出されるものです。汗と一緒に排出されることはほぼありませんので、そもそも「汗をかく」自体に、アルコールを抜く効果は無いんです。
「入浴をする」「運動をする」についても、同様の理由から、アルコールが抜ける時間を早める効果はありません。
【初心者さん向け】ナイトワークで飲酒量を調整する方法
アルコールが抜ける時間はそれぞれ。抜けるまでの時間を早める確実な方法もない……。
そんな中でのナイトワークには、不安やストレスを抱えている人も多いかもしれませんね。
特に初心者さんやこれからデビューをする方は、「やっぱりお酒は飲めないと売れないのかな?」という心配もあるはず。
ここからは、ナイトワークで飲酒量を調整する方法をまとめていきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
フェイクドリンクがあるお店を選ぶ
まずはお店選びの段階で、フェイクドリンクがある店を選びましょう。
キャバクラもしくは若い経営者のスナックなどではフェイクドリンクを用意している店がほとんどですし、「無理して飲まなくていい」というスタンスが主流になってきています。
しかし昔ながらのクラブやスナックでは、「ホステスはお酒を飲んでナンボ」というお店もまだまだ少なくありません。
もちろんお酒の相手をする仕事という手前、それも一理あるので、あなた自身がどのような働き方をしたいかを考えた上で、お店選びをするのが重要ですね。
飲まないキャラを確立させる
「そんなことできるの?」と思うかもしれませんが、できます。
メディアでも有名な元キャバ嬢・愛沢えみりさんも、体質的にお酒を飲むことができず、まったく飲まないキャストとして知られています。
しかし彼女は、ご存じのとおり超伝説級のキャバ嬢でした。一晩で3千万円の売上を達成したこともあるほど。
彼女の存在によってナイトワークにおける「飲まなきゃ売れない」の常識は、一気にくつがえされましたよね。
愛沢えみりさんほどの有名人じゃなくても、「飲めないキャラ」でいながら人気のあるキャストはたくさんいます!
日によって「飲んだり飲まなかったり」をしていると、常連さんからガッカリされることもありますし、日々の調整も難しくなりますよね。それならば、いっそ飲まないキャラを確立させてしまった方が、安定して働きやすいメリットがあります。
ただし、飲めない分、接客で楽しませる努力は飲める人よりも必要ですよ☆
「〇〇ちゃんは飲まないけど、十分に楽しませてくれる」
「飲まなくてもテンション高いのが〇〇ちゃんのキャラ」
のように、アルコールなしでも信頼されるキャストをめざしてくださいね!
まとめ:自分の体質と体調を考えて働こう!
アルコールが抜ける時間は、チューハイ500mlで4時間が目安です(体重52kgの場合)。しかしこれはあくまでも目安であり、体質や遺伝、その日の体調によって大きく左右されるのが難しいところ。
「飲みすぎてまだふらふらしてるけど、もう何時間も経ったし大丈夫だよね……」という状態での運転はぜったいにやめてください。
運転するためには、飲酒後何時間経過したかだけを軸にするのではなく、二日酔いの状態が残っていないかどうかも同じくらい重要なポイントなんです。
そして最後にお伝えしたとおり、ナイトワークは必ずしも「お酒必須」ではありません。
体調不良の日や翌日に重要なイベントがある日などは、まずは正直に周りのスタッフに伝えてみてください。
日ごろの頑張りがあれば、きっとサポートしてくれるはずですよ!
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