キャバ嬢の平均年収は450万円!有名・都心・地方・最低限別に紹介

これからキャバ嬢として働こうと思っている方、現在キャバ嬢として働いているけど自分の給料に疑問を持っている方、何なら「キャバ嬢って稼いでるんでしょ?」と興味本位な方まで、多くの方が気になっているキャバ嬢の平均年収。今回はそんなキャバ嬢の平均年収を、有名・都心・地方・最低限別に赤裸々に公開しちゃいます!ピンキリが激しい業界だからこそわかりにくい平均値を、ぜひご覧ください!
キャバ嬢の平均年収450万円の内訳|店舗の給料システムによって違う!
容姿・営業スタイル・勤務時間・勤務地などあらゆる条件によって異なりますが、「キャバ嬢」と呼ばれる職業すべてを平均すると、およそ年収450万円になります。月給にすると37.5万円なので、一般サラリーマンでいう係長クラスくらいでしょうか。
しかしテレビなどのメディアでは、億単位を稼ぐキャバ嬢も見かけたりもしますよね。なぜそんなにも年収に大きな差が生まれるのか。それはお店によって異なる給料システムのためです。
キャバ嬢の年収を大きく左右する給料システムは、おおよそ以下の4つに分類できます。
①固定時給制
②売上げスライド式時給制
③ポイントスライド式時給制
④完全歩合制
まずはそれぞれのシステムを知り、その内訳がどうなるのかを見てみましょう。
固定時給制キャバ嬢の給料内訳例|高収入への難易度★★★★★
固定時給制を取り入れ続けるキャバクラはまずありません。その多くがキャバ嬢として働き始めた1~2ヶ月の間にのみ適用される給料システムです。「指名や同伴が取れなくても、最低時給は保証するよ」といったものですね。求人に載っている金額なので、平均時給1,500円~3,000円程度になります。
もちろんこの期間内にもバックは発生しますが、新人で高額売上げを上げるのはほぼ不可能なため、フル出勤したとしても固定時給制で高収入を得るのはまず不可能でしょう。
【手取り例:時給2,000円の場合】
- 日給:18:30~24:00(6時間半)=1万3千円
- 月給:週5(月22日)=28万6千円
これにガールズドリンク・同伴・指名・ボトルなどのバックがつきます。固定時給制を継続し続けるお店なら、1年働けば28万6千円×12ヶ月=年収343万2千円+バック。バックで107万円上げられるなら、平均年収と同じになります。
売上げスライド式時給制キャバ嬢の給料内訳例|高収入への難易度★★★☆☆
売上げスライド式とは、売上げ高に応じて時給が高くなる制度です。ただし多くのお店で「本指名時のみ」とされているので、フリーや場内指名時に頂いたガールズドリンク代は入らないと考えて良いでしょう。
例えば以下のような金額で設定されています。
【売上げスライド式時給制一例】
- ~9万:時給2,500円
- 10万~19万:時給3,000円
- 20万~29万:時給3,500円
- 30万~39万:時給4,000円
- 40万~49万:時給4,500円
- 50万~59万:時給5,000円
- 60万~69万:時給5,500円
このように売上げを上げれば上げるほど時給が高くなるのです。このシステムであれば、例え1人の本指名しかなくとも、高額の売上げに貢献してくれるお客様を掴めば、高時給=高収入へと繋がるでしょう。
ただ締め日はお店によってまちまちで、1週間で区切るお店もあれば1ヶ月の累計にしてくれるお店もあります。言わずもがな期間は長く見てくれるお店の方が、必然的に高時給を維持できます。
【手取り例:3時間出勤で時給5,500円の場合】
- 日給:21:00~24:00=1万6千5百円
- 月給:週5(月22日)=36万3千円
- 年収:36万3千円×12ヶ月=435万6千円
【手取り例:フル出勤で時給4,000円の場合】
- 日給:18:30~24:00(6時間半)=2万6千円
- 月給:週5(月22日)=57万2千円
- 年収:57万2千円×12ヶ月=686万円4千円
お店の締め日が長く、かつ定期的に通ってくれる太客がいるなら、高収入も夢ではありません。しかし毎月の変動がどうしても激しくなるため、安定はしにくいシステムでしょう。それでもコンスタントに売上げを上げられるなら、平均年収を遥かに上回る年収額にすることも可能です。
ポイントスライド式時給制キャバ嬢の給料内訳例|高収入への難易度★★☆☆☆
上記の売上げスライド式と似ていますが、ポイントスライド式は場内指名や同伴など、お店にプラスになる行動がすべてポイント化され、そのポイントに応じて時給が決まるシステムです。
一例として挙げてみましょう。
【ポイント加算一例】
- 本指名(1時間につき):1P
- 場内指名:0.5P
- 同伴2P
【ポイントスライド式時給制一例】
- ~9P:時給2,500円
- 10P~19P:時給3,000円
- 20P~29P:時給3,500円
- 30P~39P:時給4,000円
- 40P~49P:時給4,500円
- 50P~59P:時給5,000円
- 60P~69P:時給5,500円
このシステムの嬉しい点は、売り上げにこだわらなくても良い点。太客数人がいるよりも、毎回同伴してくれるお客様を多く持っていた方が、結果として収入に繋がります。こちらもお店によって締め日はさまざまなので、あらかじめ確認しておきましょう。
【手取り例:3時間出勤で時給4,000円の場合】
- 日給:21:00~24:00=1万2千円
- 月給:週5(月22日)=26万4千円
- 年収:26万4千円×12ヶ月=316万8千円
【手取り例:フル出勤で時給3,500円の場合】
- 日給:18:30~24:00(6時間半)=2万2千7百5十円
- 月給:週5(月22日)=50万5百円
- 年収:57万2千円×12ヶ月=600万円6千円
こちらもコンスタントに時給をキープしてこその年収ですが、場内指名や同伴などでポイントが稼げるため、売上げスライドよりも高年収になる傾向があります。
完全歩合制キャバ嬢の給料内訳例|高収入への難易度★☆☆☆☆
こちらは一流キャバ嬢のみに許されたシステムです。その名の通り最低保証となる時給もなく、売上げ額に応じて歩合制で給料がきまります。お店によって歩合割りは変わりますが、多くは50%~60%程度でしょう。
またこのシステムを採用する場合、月給(1ヶ月)で計算されることはあまりありません。週給、もしくは半月給がほとんどです。
【手取り例:歩合割りが50%の場合】
- 日給:40万円の売上げ=20万円
- 週給:5日出勤=100万円
- 月給:100万円×2=200万円
- 年収:200万円×12ヶ月=2,400万円
これまで紹介してきたシステムの中でも、桁外れの年収が稼げます。ただ40万円の売上げがあったとしても、そこから”引かれもの”と呼ばれるボトルの入荷費が差し引かれます。例えば1本250万円のシャンパンだったとしても、入荷費が60万円かかっているなら190万円にしかなりません。
下記の動画では、歌舞伎町で有名なキャバ嬢、桜井野の花さんと五十嵐美咲さんの話が聞けます。完全歩合制の実情が知りたい方は、ぜひチェックしてみましょう。
お2人いわく「日給10万円でイマイチ、30万円で頑張った方」らしいので、上記で紹介してきたどのシステムより稼げるのがわかりますね。選ばれしキャバ嬢にしか使えないシステムですが、この制度を利用しても売上げが上げられるのであれば、億万長者すら見えてくるでしょう。
キャバ嬢の平均年収は都心と地方で大きく異なる!都心の方が105万円多い
給料システムほどではないにしろ、キャバ嬢の年収を大きく左右する要因の1つが勤務地です。
- 1日の平均来客数(集客力)
- 多額の金額が使える富裕層数
- 接待等仕事で利用される件数
これらがどうしても都心の方が多くなるため、当然ながら都心の方が平均年収は高くなります。次はそんな勤務地による差を見てみましょう。
都心で働くキャバ嬢の平均年収入は460万円|生涯年収2,300万円
”大都市”と呼ばれる代表的な土地の平均年収がこちらになります。
- 東京のキャバ嬢平均年収:538万円
- 大阪のキャバ嬢平均年収:461万円
- 福岡のキャバ嬢平均年収:384万円
- 名古屋のキャバ嬢平均年収:422万円
もっとも高いのはやはり東京です。全国平均年収が450万円にあるのに対し、都心で働くキャバ嬢の平均年収は538万円。東京だけでいえば全国平均より88万円も高い金額です。
ただ大都市の平均年収は460万円と高めではありますが、そのぶん生涯年収は低くなる傾向があります。キャバ嬢の数が圧倒的に多く、またそのクオリティも高いことから、人気でいられる期間が短いためです。
都心のキャバ嬢の寿命は平均で5年と言われています。もちろんそれ以上働き続けることも可能ですが、長くなればなるほどグッと年収は下がっていくでしょう。
地方で働くキャバ嬢の平均年収入は355万円|生涯年収2,485万円
次は地方にも目を向けてみましょう。ここでは都道府県の中から、ランダムに4つ選出してみました。
- 北海道のキャバ嬢平均年収:346万円
- 秋田のキャバ嬢平均年収:315万円
- 石川のキャバ嬢平均年収:384万円
- 佐賀のキャバ嬢平均年収:307万円
今回選出した中でもっとも低いのが、佐賀の307万円です。東京と比べるとその差は231万円。同じキャバ嬢として働いているのに、かなりの大差があるのがわかります。
しかし生涯年収でいえば、都心より高いのがおわかりいただけるでしょう。地方のキャバ嬢の平均寿命は7年と、都心より2年長いのが要因です。1年単位で見れば都心の方が稼げますが、長い目でみれば地方の方が稼げるのです。
有名キャバ嬢4人の年収予想一覧
ここまで見ていると、「キャバ嬢ってもっと稼げる職業じゃなかった?」なんて思ったかもしれません。確かに雑誌やテレビなどのメディアに出演されるキャバ嬢たちは、億単位を稼ぐことも少なくありません。
そこで次に紹介するのは、有名キャバ嬢の年収予想です。いずれ劣らぬ一流キャバ嬢たちの年収を見れば、きっと「やっぱり夢がある職業なんだ!」と思うはず。次項からそんな有名キャバ嬢4人の年収を見てみましょう。
「門りょう」の予想年収は1億9千2百万円
門りょうさんは、大阪・北新地にある「CLUB MON」で、9年間NO1を務め上げたキャバ嬢です。そんな彼女の別名は「アルマンド姉さん」。超高級シャンパンの名がついていることからも、いかに伝説的なキャバ嬢だったかがわかるでしょう。
そんな門りょうさんは、以前テレビ番組の「じっくり聞いタロウ」に出演された際、「月収は1,600万くらい」と暴露しています。単純計算で12ヶ月分と考えると、月収1,600万円×12ヶ月=年収1億9千2百万円。桁外れにも程がありますね…。
「小川えり(エンリケ)」の予想年収は1億4千4百万円
「日本一稼ぐキャバ嬢」の名を付けられたキャバ嬢が、小川えりことエンリケさんです。彼女は名古屋・錦にある「アールズ・カフェ」に勤務しており、引退するまでの13年間、常にトップを走り続けました。
そんな彼女はテレビ番組の「マルコポロリ」で、「年収は1,200万円」と話しています。
https://www.instagram.com/p/BlCjIbEnzSY/?utm_source=ig_web_copy_link
年収にすると月収1200万円×12=年収1億4千4百万円です。ただエンリケさんは他の場所でも数回年収を暴露しており、彼女自身のYouTubeチャンネルでは「時給25万円で月収は3,000万円」とも言っていました。
これを換算すると月収3,000万円×12ヶ月=年収3億6千万円。その月・年によって年収は左右するようですが、3億オーバーとはさすが日本一稼ぐキャバ嬢です。
「愛沢えみり」の予想年収は1億9千2百万円
歌舞伎町にある「45/フォーティファイブ」で、他の追随を許さぬ人気キャバ嬢といえば、自身で立ち上げたアパレルブランド「Emiria Wiz」の社長も勤める愛沢えみりさんです。
彼女がその年収を明らかにしたのは、門りょうさんと同じく「じっくり聞いタロウ」に出演したときでした。そこで「売上げが3,000万円・歩合は60%」と言われていたので、計算すると月収1,600万円になっていたと思われます。
キャバ嬢の年収だけで月収1,600万円×12ヶ月=年収1億9千2百万円と億万長者になる彼女ですが、先述したように彼女は社長の顔も持っています。「Emiria Wiz」の年商は1億5千万円あるとされているので、合わせれば3億4千2百万。エンリケさんに劣らぬ収入があるようですね。
「進撃のノア」の予想年収は2億円
「1度聞いたら忘れられない名前にしたかった」との理由から、キャバ嬢らしからぬ源氏名を持つのが進撃のノアさんです。彼女も門りょうさんと同じ大阪・北新地で働いており、りょうさんを姉のように慕っているのだとか。
そんな彼女は「週刊ダイアモンド」の取材にて、「年収は2億ある」と語られています。他にもテレビ番組「サンデージャポン」でも、同じく年収2億円稼ぐキャバ嬢として紹介されていたので、この数字で間違いないでしょう。
https://www.instagram.com/p/BpM9EjSh1iR/?utm_source=ig_web_copy_link
有名キャバ嬢4人の年収予想をまとめてみました。
- 門りょう:1億9千2百万円
- 小川えり:1億4千4百万円~3億6千万円
- 愛沢えみり:1億9千2百万円~3億4千2百万円(社長業込み)
- 進撃のノア:2億円
先ほどまで数百万円の話をしていたのに、一気に桁数が変わりましたね。本当の意味で”稼ぐキャバ嬢”になれば、名実共に億万長者になるのも夢ではないようです。
売れなくて一般のバイト以下の収入にならないか不安|最低時給換算でいくら
実力差が顕著に表れる職業ゆえに、「収入が一般のバイト以下にならないかどうか」、これを不安視する方も多いでしょう。ここではそんな方のために、キャバ嬢としての最低時給を換算してみたいと思います。
ただ前提として「フル出勤している(キャバ嬢1本で生計を立てている)」を条件とさせてください。週に3回だけ・1日2時間だけといった、短気バイトや副業として働かれている場合は除外します。
【最低時給換算する際の条件】
- オープンからクローズまでいる
- 週に5日(全営業日)フル出勤をしている
このように一般的なサラリーマン同様の時間を働いた場合のみ考えてみます。
まず売れていないのですから、バックはありません。あったとしても少額であると予想されますので、ここではないものとして考えます。この場合、お店から頂けるのは時給のみです。そうなると、給料システムの1番目に紹介した「固定時給制」と同じ給料となるでしょう。
【手取り例:時給2,000円の場合】
- 日給:18:30~24:00(6時間半)=1万3千円
- 月給:週5(月22日)=28万6千円
ただ違うのは「売れていない」ことです。お店によっては、本指名がない・同伴がない等でペナルティを課すことも多く、売上げに貢献していない場合は28万6千円から減給される場合があります。
このとき採用されるのが「給率制」と呼ばれるもの。給率制とは給料に見合った貢献があったかどうかを表す数字です。
【給率制の計算式】
- 給料÷本指名時の売上×100=給率(%)
この計算式で100%以上になった場合、パーセンテージに合わせた減給がされます。
【計算例1】
- 給料は30万円で、本指名時の売上げが10万円だった場合
- 30万÷10万×100=300%
【計算例2】
- 給料は30万円で、本指名時の売上げが40万円だった場合
- 30万÷40万×100=75%
この場合100%を下回った【計算例2】は、そのままの額のお給料がもらえます。しかし100%以上になった【計算例1】は減給対象となるでしょう。減給額はお店によって異なりますが、給料の10%カット程度が相場です。そうなると28万6千円-10%=25万7千4百円となり、時給は1,800円となります。
他にも遅刻・欠勤・無断欠勤でも罰金は発生しますが、ここでは真面目に働いたと考え計算はしていません。結果売れなければ保証時給を下回る可能性は多いにあるけれど、フル出勤している限り一般バイト以下になることはないと思われます。
ただ給率制の有無・減給額の割合等によっては、かなり厳しい額になる可能性はあります。給料システムについては、「お金のことは聞きにくい」など思わず、理解できるまでしっかり確認しておきましょう。
キャバ嬢の年収は働く時間と給料システム、人気によって大きく変わる
最後にキャバ嬢の平均年収をまとめてみます。
【キャバ嬢の平均年収】
- 全国平均:450万円
- 都心平均:460万円
- 地方平均:355万円
平均年収がもっとも高いのは、東京の538万円でした。
給料システムの売上げスライド式・ポイントスライド式を見てもわかるように、同じ時間勤務したとしても給料にかなりの差が生まれます。実力差がハッキリと表れるのがキャバ嬢なのです。
そのため年収額はピンキリとなり、上を見れば2億・3億と桁違いの額を稼がれている方もいましたね。お店によって異なる給料システムをしっかり理解し、モチベーションに繋がる年収を目指しましょう。
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