夜職を始めたばかりの頃は、右も左もわからなくて、毎日ドキドキしながらお店に通ってた。自分に余裕がなかったから、まずは「笑顔だけは絶対なくさない」って決めてた。緊張して空回りしたり、会話が続かなくて沈黙が怖くなったり、席に戻ってひとりで落ち込んだり…それでも、笑顔だけは武器になるって信じてた。
あと意識していたのは、名前を覚える・相手の好きな話題を拾うってこと。話がすぐに広げられない分、「前に話してくれたやつですよね!」って言うと、喜んでくれる人が多かった。自分の話術が弱いなら、覚える力で勝負しようって思ってた。
それから、売れようとしない勇気も頑張った部分かも。焦ると空回りするし、見透かされる。だから「ちゃんと席を温かくすること」「安心して飲める人になること」だけ意識して、背伸びしないことを大事にした。
今振り返ると、あの時に頑張ってできた「自然体の自分」とか「小さな気遣い」が、いまの私の土台になってる気がする。技術より前に、人柄で勝負してた新人時代は、正直一番しんどかったけど、一番成長できた。