
冷たいおしぼりを「つめしぼ」と呼ぶように、キャバクラには独特の業界用語が存在します。「つめしぼ」以外にも色々あり、働き始めれば自然と慣れていくでしょう。しかしあらかじめ業界用語を覚えておくと、スタートがグッとスムーズになるはず!今回は「つめしぼ」のような業界用語を25選ピックアップ!他にもキャバクラならではの業界豆知識をおさえて、不安なくお仕事をスタートさせてくださいね♡
キャバクラ業界の業界用語集25選
それではさっそく、キャバクラで使われる業界用語 選をご紹介していきます!どんなシチュエーションで使うのか?まで丁寧に解説しますので、ぜひ覚えておいてくださいね♡
つめしぼとは冷たいおしぼり
「つめしぼ」とは冷たいおしぼりを指します。通常は温かくしているおしぼりを準備しているのですが、暑い日や飲み過ぎたお客様から「つめしぼちょうだい!」と言われたら出します。
「つめしぼ」はキャバクラに限らず、居酒屋さんなどでも普通に使われる言葉ですので、業界用語の中でも認知度は高いですよ。
かわしぼとは乾いたおしぼり
「つめしぼ」はあれば「かわしぼ」、つまり乾いたおしぼりもあります。「つめしぼ」と比べてお客様からはあまり言われませんが、飲み物をこぼした時など、テーブルを拭く時に使いやすいです。
アイスとは氷
お客様のお酒を造るために必要な氷を「アイス」と呼びます。お酒の種類や飲み方によって、クラッシュアイスやロックアイスなど、使う氷が変わってくるのも覚えておきましょう。
アイスペール/トング/マドラー
アイスを入れる専用の器を「アイスペール」と予備、普通の器よりも溶けにくくなっています。また、アイスペールには必ず「トング(氷を掴むもの)」と「マドラー(お酒をかき混ぜるもの)」がセットです。
用具は落とした時にすぐ交換してもらうので、ひと通り名前を覚えておくと体験入店する時にも役立ちます!
ハウスボトル
「ハウスボトル」とは、お客様がセット料金内で飲めるお酒です。店によって置いてあるハウスボトルの種類が違うので、入店時には確認しておくといいですね。また「ハウス」と略される時もあります。
基本的にキャストはハウスボトルを飲めません。新規で来るお客様はほとんどハウスボトルからスタートします。
キープボトル
セット料金とは別に、お客様が自分専用として入れるお酒を「キープボトル」と言います。こちらも色々な種類がありますが、一番安いお酒やおすすめのお酒を覚えておくと、すすめやすいですよ。
お店には必ずメニュー表がありますので、入店したらまず目を通しておきましょう!お客様に「どんなの置いてるの?」と聞かれるので、すぐに答えられるとスマートです。
ドリンク
キャストが頂くお酒は「ドリンク」と言います。1杯1,000~1,500円程度の単品価格となっていて、ビールやカクテル、お茶などがあります。キープボトルを飲む場合もあるため、「ドリンク」とは区別しておきましょう。
また、お酒の飲めないキャスト要にフェイクドリンクもあります。店ごとに「焼酎の緑茶割」など、お客様にバレないようにするためのドリンクがあるので、あらかじめ聞いておいてくださいね。
ゲストグラス(ゲスタン)
お客様用のグラスは「ゲストグラス」や「ゲスタン」と呼びます。キャスト用のグラスとは大きさが異なるので、黒服にお願いするときには「ゲストグラス1つください」など、分かりやすく声をかけてくださいね。
ちなみに「タン」とはタンブラーの略で、6・8・10とサイズがあります。ゲストグラスを「10タン」と呼ぶ店も。
レディグラス(レディグラ)
キャスト用のグラスは「レディグラス」や「レディグラ」と呼びます。少し小さめのサイズで、基本的にはキープボトルを飲む時にしか使いません。
ゲストグラス同様、サイズで呼び方を変える店もあります。キャスト用は「6タン」か「8タン」が多いです。
場内
フリーで来店したお客様の席で、そのまま指名してもらうことを「場内指名」と言います。キャバクラ慣れしている方は誰でも知っている言葉ですので、お客様の方から「場内入れて」と言われる時もたくさんありますよ♡
WEB指名
キャストのSNSやお店のHPから指名してもらうのを「WEB指名」と言います。通常の指名よりもバック料金を安くしている店もありますので、確認しておきましょう!
ヘルプ
本指名がいるお客様の席につくことを「ヘルプ」と呼びます。本指名キャストが他の席に行っている時間や、一緒にボトルを開けて欲しい時などにヘルプとして呼ばれるケースが多いです。
枝
本指名がいるお客様と一緒に来ているフリーの方を「枝」と呼びます。またメインのお客様は「幹」です。
キャバクラは指名替えも可能ですが、すでに本指名してもらっている幹のお客様に連絡先を聞くのはご法度。スタッフ間の空気が悪くなってしまうので、「知らなかった」のないように気を付けてくださいね。
つけまわし
どのキャストをどの席につけるか決める店長や黒服が行う作業を「つけまわし」と言います。つけまわしが上手なほど、お店もスムーズにまわるので、重要な仕事!
ただ、キャストが「つけまわし」の言葉を使うのはほぼありません。頭の片隅に入れておく程度で大丈夫です。
お茶をひく
出勤しても指名がないキャバ嬢や、お店が暇な状態を「お茶をひく」と言います。「お茶」と略されたり「お茶っぴき」と言ったりも。
もともとは芸者さんや遊郭で使われていた言葉ですので、業界用語の中でもかなり長い歴史を持っています。
ノーゲス
お店にひとりもお客様がいない状態を「ノーゲス」と言います。もともとの言葉は「ノーゲスト」ですが、ノーゲストと言う人はいません。
ダウンサービス
お客様の席につく前に、膝を着くようにして挨拶する仕草を「ダウンサービス」と言います。必須ではなく、店によってダウンサービスをする・しないが分かれます。
「ダウンサービスをしてね」と言われない限りはしなくても大丈夫ですが、念のため周りの先輩キャストがどのように席についているか?はちゃんと見ておきましょう!
飲み直し
フリーで来店し、気に入ったキャバ嬢を本指名に切り替えるシステムを「飲み直し」と言います。本指名に切り替えれば、その子の売上につながるので「飲み直し」にしてくれる方は大事にしてくださいね。
オープンラスト(オーラス)
開店(オープン)から閉店(ラスト)まで滞在するお客様や、その状況を「オープンラスト」と言います。
空名刺(からめいし)
印字されていない名刺を「空名刺」と呼びます。体験入店する際には基本的に空名刺を渡され、自分でペンで名前を記入して使うのが一般的です。
風紀
キャストと黒服が恋愛関係になることを「風紀」と言い、基本的にはどのお店でも禁止しています。風紀を破った場合には、高額な罰金があるので気を付けましょう。
キャサリン
ソファに置いてあるひじ掛け用のクッションを「キャサリン」と呼びます。由来は不明ですが、キャバクラやスナック、水商売の世界では広く知られている呼び方です!
お客様との話題に困った時、「それ、キャサリンって呼ぶの知ってました?」とさりげなく業界用語を教えると意外と盛り上がりますので、覚えておいて損はありません。
マイナス営業
お客様の数に対してキャストが足りていない状況を「マイナス営業」と言います。
店外
お店に出勤しない日に、外でお客様と会うことを「店外」と言います。よほど長居付き合いのお客様や超太客でない限り、店外は断って問題ありません。
パパ活などにつなげたいと考える人もいるとは思いますが、最初から店外を誘ってくる人はだいたいケチです。
体入荒らし
本当に働く気はないのに、繰り返し体験入店している人を「体入荒らし」と呼びます。水商売は狭い世界ですので、噂もあっという間に広まります。
体入荒らしは店側にとってデメリットでしかありませんので、1つの店舗に落ち着きたくないなら派遣に登録するなど、きちんとした形を取りましょう!
なぜキャバクラに業界用語がある?
キャバクラに多くの業界用語がある理由は、キャストと黒服のやり取りをスムーズにするためでしょう。お客様へ分からないように使ういわゆる”隠語”としてはあまり機能しません。
キャストは基本的には席に座りっぱなしで、フードやお酒を持ってくるのは黒服の役割です。何か注文がある時には「お願いします」と手を挙げて黒服に伝えるのですが、店内が忙しくなればなるほど、声が届きにくくなりますよね。
業界用語とは、短く分かりやすい言葉に作られている、いわばコミュニケーションを短く端的にまとめるための物です。キャバクラで働く以上、業界用語は必然的に覚えていきます。
「そんなに覚えられない……」と不安になるかもしれませんが、その点は心配しなくて大丈夫です。素直に先輩キャストに聞いてもいいですし、周りが使っているのを見ていればなんとなく分かります。
ただ、覚えた業界用語を外で使うと通じなかったり引かれたりする場合もあるので、気を付けてくださいね!
他に知ってると驚かれるキャバクラの豆知識◯選
黒服とはハンドサインでやり取りも出来る
キャバクラでは、業界用語以外に「ハンドサイン」もあると知っていますか?たとえば「おしぼり」は両手で握るような仕草、「チェック」は両手人差し指でバッテンを作る……など。
声が届きにくい時にもハンドサインなら、黒服にきちんと伝えられるので便利です!こちらの記事でハンドサインを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
お酒NGでも売れているキャバ嬢はいる
お酒が苦手な子にとって、キャバクラで働くのは相当なプレッシャーですよね。でも実は、お酒が苦手でほとんど飲まない有名キャバ嬢もいるんです!
「愛沢えみり」さん、メディアにも露出する超がつくほど売れっ子キャバ嬢ですが、彼女はお酒がNGなんだとか。そんな彼女が売れたのは、言うまでもなくお酒の強さではありません。
お客様が楽しめるかどうか、場の雰囲気を読みながら常に相手を気遣いながらの接客術や人柄です。キャバクラでお酒を飲む場所ですが、最終的に指名につながるのはコミュニケーション次第!
お酒が飲めなくても、それ以上にお客様を楽しませられるキャバ嬢をめざしてくださいね♡
都内はエリアによって客層が大きく変わる
店によって客層が異なるのは当然ですが、都内の場合にはエリアでも客層が変わります。
- 六本木:富裕層、芸能関係や外資系も多い
- 銀座:富裕層や接待で使うサラリーマン
- 歌舞伎町:客層は幅広く、同業者も多い
- 渋谷:比較的若い世代の客層が多い
- 池袋:一般的なサラリーマンや学生も多い
- ターミナル駅周辺:出張や観光中の客層が多い
どのような客層の中で働きたいか?はもちろんですが、自分の今の実力次第で、「働ける店」は変わってきます。まったくの初心者で呼べるお客様もいない状態なら、よほど容姿が良くない限り六本木や銀座で働くのは厳しいでしょう。
都内ならまずは新宿からスタートし、お客様をある程度呼べるようになってから、六本木や銀座へステップアップするのが一般的。ただ、どのエリアで働こうとも、たとえ地方だったとしても、「客はホステスの鏡」と言われます。
良いキャバ嬢には良いお客様がつきますし、なんか意地悪だなぁと思うキャバ嬢のお客様って意地悪だったりします(笑)「客層の悪いエリアだから仕方ない」と諦めるのではなく、まずはあなた自身が良いキャバ嬢になれるよう、努力をしてくださいね♡
つめしぼは冷たいおしぼり!業界用語を知って物知りになろう
「つめしぼ」を始め、キャバクラには多くの業界用語があります。どの業界用語も、キャバクラ内での業務を円滑にするために使われているものばかり。
入店前に1つでも多くの業界用語を知っておくと、スムーズなお仕事ができるはずです!
- つめしぼやアイスなどテーブル周りの業界用語
- ヘルプや枝など営業上で使われる業界用語
- オーラスやマイナス営業などの業界用語
いろいろな言葉がありますが、体験入店する前に特におさえておきたいのは「テーブル周りの業界用語」です。「ちゃんと勉強してきたんだな」と思ってもらえれば、体験入店した時、あなたの評価もアップします!
良いスタートを切れるように予習していってくださいね♡
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