
夜に仕事するといえばキャバクラやガールズバーで働くこと、お客様と一緒に楽しくお酒を飲みながら接客するイメージがあるかもしれません。ただしジャンルによって雰囲気などにはちがいがあって、おなじ夜職するにしても自分に向いている職種を知っておくのがたいせつ。とくにはじめてなら体験入店する前にチェック、募集年齢や条件だけでなくそれぞれで働くメリットもしっかりたしかめておいて。
夜職するのがはじめてなら知っておきたいこと
そもそも夜職というワードの読み方や呼び方は「よるしょく」で、昼職といって朝から正社員として働くスタイルと比べるときなどにつかわれます。昼間か夜間かといった勤務する時間帯のちがいだけでなく、インセンティブにより高収入を目指しやすいメリットはどちらにあるかなど。あるいは本業がありながら夜にダブルワークするケースでは、昼職しながら夜職するというようなつかわれかたをすることも。
夜職の主な業種
- キャバクラ
- ラウンジ・クラブ
- ガールズバー
- コンカフェ
- スナック
- バー・パブ
夜職するならどの業種でも同じようなものだろう、そんなふうにイメージされがちですが接客するスタイルはそれぞれでちがいます。どれも高時給だから短時間で稼げるだろうと思っていても、給料の相場やドリンクバックなどのインセンティブもかわってくるもの。さらに客層が異なることにより向いているタイプの特徴もまちまち、身につけるべきスキルなどをたしかめながら適した職種を選んでみてください。
キャバクラ
夜職の王道ともいえるのは、やっぱりキャバクラ!キラキラした世界でインフルエンサーも多く、憧れている女の子も多いですよね♡
キャスト年齢層 | 18歳~20代後半 |
入店時の時給相場 | 2,300円~2,500円程度 |
マンツーマンで接客して、指名してもらうのがキャバクラの特徴です。指名本数や同伴回数、売上などさまざまなノルマがあります。
指名次第で時給やバックに変動があるため、収入はやや不安定になりがち。また夜職の中でも特にルックスを重視される業種です。
とはいえ収入に上限はなし!出した結果がすべて給料に反映される世界ですので、「とにかく稼ぎたい」という意欲がある方はぜひチャレンジしてみて♡
<夜職デビューにキャバクラが向いている人>
- ルックスに自信がある!(なぜか異性にモテると感じる人も◎)
- 初対面の人と打ち解けるのが得意
- お酒を飲んで盛り上がるのが好き♡
- ノルマのストレスに耐えられる強さがある
また、「姉キャバ」「熟女キャバクラ」「朝キャバ」「昼キャバ」と、独特のコンセプトを持ったキャバクラもあります。以下でそれぞれを少し詳しく見ていきましょう。
姉キャバ
姉キャバとは、キャストの年齢層が20代後半~30代前半のキャバクラです。「大人な女性とゆったりお酒を楽しみたい」という客層が多いので、夜職経験者の方が歓迎されます。
熟女キャバクラ
熟女キャバクラとは、キャストの年齢層が30代後半~40代のキャバクラです。客層は意外と幅広く、年上好きな若者が来店することも。夜職してきた経験値より「人生経験」を求められる業種です。
朝キャバ
朝キャバとは、早朝~お昼過ぎにかけて営業しているキャバクラです。ホストなどの同業者が客層に多く、一般的なキャバクラとは異なる独特の雰囲気があります。酔いが回り切ったテンションや雰囲気が好きな方には、向いているかも♪
昼キャバ
昼キャバとは、お昼頃~夕方まで営業しているキャバクラです。同じ店舗で「昼の部」「夜の部」と分けていることもあります。時給は夜の部よりも下がりますが、生活リズムを崩さずに働きたい方におすすめです。
ラウンジ・クラブ
地に足をつけ、しっかり夜職するのを本業として稼いでいきたいなら、ラウンジやクラブもおすすめ!また経験者の優遇率が高いので、キャバクラからのステップアップにも◎。
キャスト年齢層 | 20代前半~30代 |
入店時の時給相場 | 1,500円~3,000円程度 |
キャバクラよりも高級感があり、落ち着いた雰囲気が魅力となるのが、ラウンジ・クラブの特徴です。最近ではラウンジとキャバクラの境目があいまいになりつつありますが、一般的な価値観では「ママ」がいるのがラウンジやクラブのイメージ。
ほかにも「担当制(自分が休みでも売上になる)」「日給制」など、キャバクラとは異なる特徴が多くあります。ママとの相性が合わないと働きにくかったり、暗黙の了解ルールが多かったりと、お店ごとの違いも多いのがラウンジ・クラブの大変さ。
しかしプロのホステスとしての流儀や接客術を身につけられる点では、夜職の中で圧勝です!夜職経験値も重要視される業種ですが、成長意欲が強い方はぜひチャレンジしてみて。
<夜職デビューにラウンジ・クラブが向いている人>
- 目標にできるママと出会いたい
- ホステスとしての成長意欲が強い
- 派手なきれいさより品のある美しさが好き
- ハイスペックな人脈を広げていきたい
ガールズバー
キャスト年齢層 | 18歳~20代前半 |
入店時の時給相場 | 1,200円~1,500円程度 |
キャバクラやクラブよりもハードルが低く、夜職するなかでももっとも一般的な飲食店に近いポジションにあるのがガールズバーです。1対1での長時間接客はなく、連絡先の交換や同伴も必須ではありません。
立ち仕事が多く時給は低めですが、ワイワイと賑やかな雰囲気で、お客さんとは一定の距離感を保って働けるのが魅力。バックがあるかどうかはお店によって異なりますので、ガールズバーで働くときには面接時にしっかりと確認するのがポイントです!
<夜職デビューにガールズバーが向いている人>
- 接客は得意だけどキャバクラは怖い
- 同世代のキャストと一緒に働きたい
コンカフェ
キャスト年齢層 | 18歳~20代前半 |
入店時の時給相場 | 1,200円~1,500円程度 |
日中に営業しているメイド喫茶もコンカフェの一種ですが、夜職としてのコンカフェは、ガールズバーに近いです。言葉どおりコンセプトを明確にしているのがコンカフェの特徴で、アイドル系・妖精系・JK風やバニーガールまで、その種類はさまざま!
アイドル系のコンカフェでは、チェキサービスなどを行っているお店もあります。見た目や話し方で、いかにその世界観に入り込めるかが人気を左右する業種です!
<夜職デビューにコンカフェが向いている人>
- コスプレ好き!
- 同世代のキャストと一緒に働きたい
- 地下アイドルをめざしている
- 自分のファンを作りたい
スナック
アットホームなスナックも、人気の夜職!年齢で夜職するのを諦めている方も、スナックなら働きやすいですよ♪
キャスト年齢層 | 18歳~40代後半 |
入店時の時給相場 | 1,500円~1,800円程度 |
小さめのお店で、常連さんを中心にカジュアルな雰囲気で接客するのがスナックです。1人で複数人のテーブルを任されることもあり、幅広い視野を持った気配り力が求められます。
夜職の中ではもっとも時給相場が低く、アルバイトの場合は「基本時給」しかもらえないお店も多いです。しかし同伴や売上のノルマがないため、ストレスフリーに働けるのがスナックのメリット!
キャスト年齢層も幅広いので、学生さんから夜職未経験の主婦まで、さまざまな人にチャンスがある業種です。マイペースに夜職を始めたい方は、スナックを選んでみるといいかも♡
<夜職デビューにスナックが向いている人>
- 年上のおじさんに可愛がられることが多い
- おこづかい程度の金額が稼げればいい
- 20代後半~で夜職未経験の人
- カウンター内での雑務(皿洗い等)も苦手じゃない
バー・パブ
キャスト年齢層 | 20代~30代後半 |
入店時の時給相場 | 1,200円程度~ |
これまで紹介してきた3つの夜職とは大きく異なり、あくまでも「お酒を楽しむこと」が目的となるのがバーです。バーとパブには明確な違いとなる定義がありませんが、パブはフィリピンパブやカラオケパブなど、コンセプトを強く押し出しているお店が多いですね。
ノルマはありませんが、お客様に居心地のいい空間を提供する”さりげなさ”が求められるので、おしゃべり好き!というだけでは務まらない仕事です。カクテルや日本酒など、お酒の勉強をしたい方は、スキルを身につけながら働けますよ。
<夜職デビューにバー・パブが向いている人>
- お酒に詳しくなって資格取得も考えたい
- 夜職したいけど、男性から性的に見られたりはしたくない(バーがおすすめ)
- ポールダンスなど得意分野で稼いでいきたい
夜職の給料相場・ノルマ有無を比較
平均時給 | ノルマ | 時給UP期待度 | |
キャバクラ | 2,300円~ | あり | ★★★★★ |
スナック | 1,500円~ | なし | ★★☆☆☆ |
ラウンジクラブ | 1,500円~ | 店による | ★★★★☆ |
バー パブ | 1,200円~ | なし | ★☆☆☆☆ |
ガールズバー | 1,200円~ | なし | ★★★☆☆ |
コンカフェ | 1,200円~ | なし | ★★★☆☆ |
夜職は「店による」も多い!
夜職はキャバクラやスナック、ラウンジなど業種による違い以上に「お店による」違いも多いのが注意点。特にラウンジ・クラブに関しては、入店時の時給とノルマがお店によって大きく異なります。
出店エリアやお店のランクにより、たとえば銀座の高級クラブなどは日給30,000円程度が相場ですので、一般的な平均時給は当てになりませんよね。ガールズバーでも、最近はキャバクラに近い営業スタイルのお店も多く、指名制度やノルマがある場合も。
このあたりの細かい条件を確認せずに入店すると、あとから苦しくなります。時給(給与形態)・ノルマに関しては必ず面接時に確認してくださいね。
断トツで稼ぎやすいのはキャバクラ
夜職は店による違いがあるものの、やはり断トツで稼ぎやすい環境が整っているのは、キャバクラです。入店時から高額時給を保証してもらえるので、「固定客をつかむまでの期間も高収入を得られる」という安心感があります。
高額時給の保証期間内で、いかに固定客をつかめるか?がキャバクラで稼いでいくポイント!キャバクラで席につくキャストを決めるのは、店長や黒服です。
あなたの期待値が高ければ高いほど、新規フリー客を優先してもらえたり、太客のテーブルにつけてもらえたりします。キャバクラで指名客をつかんでいくためには、お客さんだけではなく、お店のスタッフとのコミュニケーションも重要ということ♪
特に新人のうちは、やる気の高さを常にアピールして、1つでも多くのチャンスを掴んでいきましょう!
昼職しながら掛け持ちして夜職するメリット
昼職との掛け持ちで夜職デビューを検討している方も、きっと多いですよね。まだ悩んでいる段階にいる人に向けて、メリット・デメリットをまとめていきます。
メリット
- 収入が増える
- 人脈が増える
なんと言っても一番のメリットは、収入UPです!ファミレスやコンビニでも掛け持ちは可能ですが、夜職なら短時間で高収入を得られるのでより効率的。
また、経営者や企業の重役など、これまでは知り合えなかった層との付き合いが増えたり、同じ境遇にいるキャストと仲良くなれたりなど、人脈も大きく変わります。
デメリット
- 生活リズムが崩れる
- 出費が増える
掛け持ちでのデメリットは、心身への負担。これは生活リズムが崩れることが原因です。最初から「週5出勤!」など勢いよく夜職を始めてしまうと、ほぼ確実に身体もメンタルも不調を起こします……。
また、収入が増える一方で、衣装やメイク用品代、お客さんへのプレゼント代など、意外と出費が多いのも夜職の特徴。生活リズムと金銭感覚を上手に整えていくことが、掛け持ちで重要な部分ですね♪
【Q&A】夜職に関するよくある質問
最後に、夜職に関するちょっぴり気になる疑問を解消していきましょう♪
Q:夜のお仕事ってなんて言うの?
A:いろんな呼び方があります!「夜職」「水商売」「ナイトワーク」が一般的な言い方ですが、最近は「ナイトワーク」が主流です。
Q:夜職にボーナスはある?
A:基本的にはありません!キャバクラやクラブの一部、もしくは大入りがあった時に「大入り手当」がもらえたりする程度です。
まとめ:夜職するなら体験入店して実際に働いてから決めて♪
1つにまとめられがちな夜職ですが、接客スタイルも時給相場もノルマも……実はたくさんの違いがあるんです。今回の記事を通して、あなたが働きたい夜職のジャンルは見えてきたでしょうか?
「キャバクラがいいかも」「スナックで働きたい!」など、ある程度の方向性が定まったら、次は実際に働いてみましょう!
お店ごとの特色が異なる夜職だからこそ、一日体験入店するのはとっても重要な時間になります。数軒ほど体験入店して、比較してから決めてくださいね。
あなたにとって素晴らしいお店と出会えますように応援しています!
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