
キャバクラにおける影の立役者ともいえる黒服(ボーイ)。彼らに関して「キャバ嬢のサポート」としか思っていないなら大間違い。ある意味黒服がいなければお店がうまく回らないほど、欠かせない大事な存在でもあるのです。今回はそんな黒服(ボーイ)の仕事内容や、高評価が得られる8つの秘訣をご紹介しましょう。将来キャバクラの経営を目標にしている方はもちろん、教養や社交マナーを身につけたい方にも役立つ情報ですよ。
キャバクラの黒服(ボーイ)の主な仕事内容4つ【優先順位順】
黒服の仕事内容は多岐に渡ります。営業中はもちろん、その前後にもしなければならないことがあるのです。まずは黒服はどんな仕事をするのか、優先順位ごとに1つずつ紹介していきましょう。またその仕事内容と共に高評価を得られるポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①営業中のドリンク作りやトイレ状況の確認など粗相なしで対応ができる
営業中のサポート業務です。ここでは”いかに粗相なく対応できるか”が大事。どうしても黒服はキャバクラの裏方になるため、数字のような目に見える評価は得られません。そのため加点ではなく減点が目立ちがち。最初は「上手にできるか」よりも「失敗しない」を意識すると良いでしょう。
- ドリンク作り
お店によってはキャバ嬢自らが、自分のもお客様のも作る場合があります。しかし基本的にはどちらも黒服が作るものだと覚えておきましょう。
- 高評価が得られる秘訣
キャバ嬢用のは薄く作るようにしてください。ボトルの減りは若干遅くなりますが、濃いドリンクではキャバ嬢が酔ってしまい仕事になりません。営業中飲み続けるキャバ嬢を労わる些細な思いやりで、キャバ嬢からの評価が上がり、結果として上の耳に届きます。
- 灰皿交換
吸い殻が1本でもあれば交換します。消してすぐに引くのは失礼にあたりますが、最低でも2分以内には片付けましょう。
- 高評価が得られる秘訣
下げる際には上にキレイな灰皿を重ね、2つ同時に引くようにしましょう。こうすれば灰が舞わずに済むため、テーブルも汚さずスマートです。音が鳴るような材質なら、小指を挟んで極力音を出さないようにする配慮も忘れないでください。
- トイレ状況の確認
「トイレに行ったら先客がいて無駄足になった」、こんな状況は絶対に作ってはいけません。お店によってサインがあるので、その都度確認し、スムーズに行けるようにしましょう。
- 高評価が得られる秘訣
サインがなくても「今トイレが利用されているかどうか」を常に把握しておきましょう。サインへの返信が早ければ早いほど、気配りができる黒服だと認識されます。
②お客様に延長や場内指名してもらう、キャバ嬢の営業サポート
お客様に追加料金が発生する事柄を頼むのも、黒服の大事な仕事です。それによりキャバ嬢へのバックが発生するため、上手にできればキャバ嬢からの評価も上がりますし、売上にも繋がるため上からも高評価が得られます。
- 延長の提案
1セット(お店によりますが50分~60分)を延長してもらうことを言います。
- 高評価が得られる秘訣
店長など上への相談は必須ですが、「延長して頂けたらドリンク1杯サービスしますよ」等の”営業トーク”を自ら考え実践しましょう。言われたことしかできない黒服は高評価を得られません。他にもつけ回しができるのなら、終了直前に人気キャバ嬢をつけるのも1つの手です。
- 場内指名してもらう
当日ついたキャバ嬢にお気に入りができたら、指名してもらい閉店までつけ続けることを言います。
- 高評価が得られる秘訣
誰にでも毎回声をかけるのは逆効果です。会話の盛り上がり具合やドリンクのオーダー数などをしっかり把握し、場内指名してもらえる確率を上げましょう。「空気が読める黒服」の称号はかなりの武器になります。
これらキャバ嬢の営業サポートは、嬢にも店にも得があることです。お声掛け1つで高評価が得られるポイントなので、お客様のタイプに応じたトークスキルを磨きましょう。
③出勤状況の確認、キャバ嬢のモチベーション管理
出勤状況の確認は、特につけ回しをする黒服には必須業務になります。しかし本指名する常連のお客様がいらっしゃった時、即座に「本日〇〇はおやすみを頂いておりまして…」等の対応をするため、つけ回しをしない黒服でも必ず把握しておかねばなりません。
- 出勤状況の確認
出勤している嬢の把握はもちろん、休み・遅刻・同伴の有無などもすべて確認します。
- 高評価が得られる秘訣
出勤連絡がないキャバ嬢には、指示される前に進んで確認連絡をしましょう。店長に「今日〇〇は?」と聞かれたとき、「今日は休みです」と即座に返事すれば、おのずと高評価に繋がります。
- キャバ嬢のモチベーション管理
売上に繋げられない・人間関係がツライなど、キャバ嬢はどうしてもストレスを溜めがち。話を聞きアドバイスをし、前向きに仕事に臨めるよう促す仕事になります。
- 高評価が得られる秘訣
例えば売上がないキャバ嬢に営業メールの催促・指導をする際は、「人気キャバ嬢はこうしている」と比較するのではなく、「〇〇ちゃんならこうすべき」などその子の性格を加味して提案しましょう。キャバ嬢から「この人はちゃんと見てくれている」と好印象になりますし、実際にその方が売上にも繋がります。
④キャバ嬢の付け回し|階段方式で可愛くして、延長を獲得したら成功
黒服の花形ともいえる仕事が、この付け回しです。お客様にどのキャバ嬢をつけるのかを決定する仕事で、お店のすべてを把握する能力が求められます。
キャバ嬢全員のキャラ設定や営業成績、出勤状況や席につかせた時間などは、当然のように理解しておかねばなりません。他にも各席での盛り上がり具合や終了時刻なども見ておかねば、到底付け回しは務まらないでしょう。
こう聞くとハードルが高い仕事です。しかし黒服にとって、営業成績(数字)が出るのもこの付け回しです。お店によっては、担当キャバ嬢の売上20%~30%を歩合制でつける場合もあります。
- 付け回しで高評価が得られる秘訣
- セット中は階段方式で可愛くして、延長してもらいやすく仕向ける
- 指名被りがあれば席を離し、お客様に不快な思いをさせない
- 15分サイクルはあくまで目安。盛り上がり具合を見て早期切り上げも行う
- キャバ嬢にドリンクが入ったなら、飲み干すまでは絶対に移動させない
これらを行い、別のつけ回しをする黒服より1.5倍の売上が出せれば、間違いなくエース確定です。
黒服(ボーイ)の1日の仕事スケジュールルーティン
黒服の仕事内容は理解できたかと思います。では実際に黒服になった場合、どのようなスケジュールで1日を過ごすことになるのでしょうか。1つ言えるのは、キャバ嬢より営業時間+前後2時間は拘束時間があるということ。それを踏まえ、黒服がこなすべき1日の仕事スケジュールルーティンを紹介しましょう。
①どんなに遅くても16時には起床し、開店2時間前には店に到着する
16時は遅刻しないギリギリの時間です。おすすめはしません。できれば13時~14時頃には起床することをおすすめします。そうすれば銀行や役所など17時定時の用足しもできますし、自分の時間もしっかり確保できます。
②18時~店内清掃|床・トイレ・コップ拭き・灰皿準備等
多くのキャバクラは20時開店です。開店前に黒服がすべき仕事はたくさんありますので、2時間前には出勤しましょう。(店によっては1時間以上前の出勤禁止等ルールがあるので、その場合はルールに従う必要があります)
キャバ嬢・お客様共に気持ち良く過ごせるよう、店内の清掃を行います。他にも買い出しを頼まれる場合もあるでしょう。それがお使いだったり備品の買い足しだったりしますが、出掛ける前後は必ず他のスタッフへ声掛けをしましょう。
③19時~出勤状況確認や店内の最終調整|おしぼりやアイス(氷)準備等
開店1時間前になったら、お店の最終チェックタイムです。キャバ嬢の出勤状況もそうですし、テーブルセッティングなどもこの時行います。
特におしぼりは見栄え良く巻いてセットしておくお店が大半ですし、「かわしぼ(乾いたおしぼり)・つめしぼ(濡れて冷たいおしぼり)」など種類も豊富です。おしぼりは多くの場面で使用するものなので、営業中バタバタしないよう、充分な量を用意しておきましょう。
④20時~営業開始|全力でキャバ嬢の営業サポート
20時になれば営業が開始されます。ここでの仕事内容については、上記でお伝えした通りです。全力でキャバ嬢の営業サポートを行いましょう。
またもし営業中に対応不能な場面が起こったのなら、自分で何とかしようとせず、すぐに上司の指示を仰ぐことをおすすめします。特にお客様とのトラブルは、下手すれば二度とご来店頂けない事態に繋がりかねません。
毎回同じトラブルで上司を呼ぶようでは評価が下がりますが、下手な対応をされるよりは、任せてくれた方が良いと思うのが上司の本音です。自分ができる精一杯で努めつつも、適切な判断が下せる黒服でいましょう。
⑤24時~営業終了したら店内の片付け・清掃
風営法の規定により、キャバクラは24時に閉店します。もちろんお客様を追い出すわけにはいかないので、若干の延長はあるかもしれません。しかし閉店後スムーズに退店を促すのも黒服の仕事。極力キャバ嬢には残業させない努力をしましょう。
また店内の片付けや清掃と共に、キャバ嬢からの相談や愚痴の付き合いを頼まれるかもしれません。キャバ嬢のメンタル管理も立派な仕事なので、その場合はキャバ嬢との時間を優先し、終わってから業務を再開しましょう。
⑥1時~明日の準備開始|テーブルセッティングや食器類の片付け等
清掃や片付けが終わったなら、明日の準備を開始します。グラスやシルバーの洗い物もここでしますが、汚れを取る以上に水滴の残りを確認すると良いでしょう。拭き残しがあれば、白いカスミが出て翌日みっともない状態になってしまいます。
他にも再度トイレ掃除をする場合もありますし、おしぼりを準備してしまうお店もあります。そのお店によってルールはさまざまですので、しっかりとやるべきことを把握し実行しましょう。
⑦2時~帰宅
最速での帰宅が2時頃だと思っておく方が無難です。ただ場合によっては、キャバ嬢のアフター終了まで帰れないお店もあります。あまり多くはありませんが、入店時に要確認です。
時には店長や黒服同士で飲みに行く場合もあるでしょう。疲れているかもしれませんが、誘いは極力受けることをおすすめします。その方が店長たちとコミュニケーションが計れるため、仕事中も円滑に進められるようになりますよ。
黒服が稼げるキャバクラ店の見分け方
黒服の時給は、平均で1,500円スタートです。付け回しができるようになって、ようやく給料が上がり始めるでしょう。しかしアルバイトとして働いている場合、付け回しさせてくれるお店はあまりありません。ほとんどが社員になってからです。
黒服として社員になれたなら、月給25万スタートくらい。付け回しやこなせる仕事量によっては、3桁も夢ではありません。そんなキャバ嬢並みに稼げるかもしれない黒服ですが、もちろんお店によって可能性は異なります。稼げる黒服になりたいなら、次項で紹介するポイントを抑えましょう。
店舗拡大中のグループ|人手不足+ポストが空く
1店舗のみの個人経営店より、店舗拡大中のグループ店を選びましょう。こちらの方が稼げる理由はいくつかあります。
- 万年人手不足に悩んでいるため、採用率が高い
- 福利厚生等が完備されている場合が多い
- ポストが得られる可能性が高く出世が早い
特に大きな理由は3つ目でしょう。黒服は基本縦社会なため、勤務年数で出世が判断されることも少なくありません。しかし業務拡大中のグループであれば、新規店舗を出すたびに新しいポストが設けられます。
このとき真面目に仕事をし高い評価が得られていれば、稼げるポストに就かせてもらえる=出世できる可能性が高いのです。黒服で稼ぎたければ役職に就くのが1番。そういった意味でも、個人店よりグループ店の方がおすすめです。
黒服はマナーやコミュニケーション能力が身に付くお仕事なので、興味ある人はやってみよう!
黒服の仕事は気力も体力も使います。店長クラスに登り詰めようとすれば、並々ならぬ努力が必要になるでしょう。しかしそんな黒服だからこそ、周囲を全て把握できる気配り力が磨かれたり、どんなタイプにでも対応可能な接客術を習得できたりなど、得るものが多いのも事実です。それに加え社交場のマナーや言葉遣いも、おのずと身についていくでしょう。
黒服は努力すればするだけスキルアップできる仕事です。店長・キャバ嬢・お客様、それぞれの立場とうまくやらねばならないため苦労もするかもしれませんが、やる価値のある面白い仕事ですよ。興味がある方は、ぜひチャレンジしてみましょう。
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