
店の売上を大きく左右する仕事といえば、黒服の花形業務「付け回し」です。売上以外にも、お客様のリピーター率・キャストへの口コミ・店の評判など、あらゆる面に影響するため失敗は許されません。ではどうすれば上手な付け回しができるのでしょうか。今回はキャバクラの最重要業務となる付け回しについて、延長が取れるコツやキャストの優先順位の見分け方を伝授していきましょう。
キャバクラで付け回しがいる意味とは?上手なら幹部へ昇進できる最重要業務
そもそも付け回しとは、お客様の席にキャストを「付け」たり、他のテーブルへと「回し」たりする仕事です。”お客様とキャストをマッチングさせる”と言うとわかりやすいでしょうか。
例えば付け回しが存在しないキャバクラがあったとします。その場合「今手が空いているキャストを順番につける」、こんな営業をすることになるでしょう。すると…
- お客様のタイプではない子を連続して付けるハメになる
- 盛り上がりにくいため延長して貰えない
- ガールズドリンクが取れずキャストも売上が取れない
- 満足度が低いお店と判断されるため再来店して頂けない
どう考えてもお店のプラスにはなりません。
付け回しはキャバクラに必要不可欠な存在であり、今後を左右する最重要業務なのです。だからこそ付け回しが上手にできれば、幹部への昇進・給与の昇給など、自身にとっても輝かしい未来が待っているでしょう。
優秀な付け回しになる条件3つ|いかに売上げに貢献できるかが重要
どうすれば幹部に昇進できるような優秀な付け回しができるのか。それはいかに売上に貢献できるかにかかっています。
「所詮は金か」なんて思ってはいけません。お客様の満足度・キャストのモチベーション・お店の評判、すべてが売上に直結するもの。数字(売上)はその結果に過ぎません。
そんなお店の売上に貢献できる付け回しになりたいのであれば、以下の3つの条件が満たせる付け回しになりましょう。
①客の好みに合ったキャストを配置でき、ガールズドリンクをゲットできる
キャバクラで売上に繋がる事項はいくつかありますが、売上の多くを占めるのがガールズドリンクです。状況に応じて1セットで3人~5人のキャストを付けると思いますが、その全てでガールズドリンクを取り続けられれば、間違いなく優秀な付け回しだと上に判断されます。
そのためにはお客様の好みに合ったキャストを付けねばなりません。1人目に清楚系を付けたもののイマイチ盛り上がりに欠けているようなら、2人目は盛り上げ上手なギャル系を付けるなどして、少しでも早くお客様の好みを見抜きましょう。
また付ける前に、キャストへ一言提案してあげられるようになると尚良しです。
- 「前の子はゲームの罰ゲームとして2杯ゲットしてたよ」
- 「結構強めにおねだりしても受け入れてくれるタイプだよ」
- 「お客様と同じものを頼むと喜ばれると思う」
このように「席をしっかり見ていたからこそわかる」ような提案をしてあげられれば、女の子も傾向を掴みやすく、ガールズドリンクもゲットしやすくなります。
②セット時間のラストに延長を獲得できるキャストを配置できる
セットをどれだけ延長できるか、これもガールズドリンクに並んで売上が見込める事項です。まずもっとも延長に繋がりやすいのが、セット終了間際に延長獲得率が高いキャストを配置すること。
例えナンバー付きじゃなくても、不思議と獲得率が高い子がいるはずです。これまでの営業成績等を見ればわかることですので、開店前に必ず出勤確認をしておきましょう。他にもドリンクや割引のサービスを付けるのも手です。(上長に要確認)
お伺いを立てるタイミングは、遅すぎても早すぎてもいけません。5分前くらいがちょうど良いでしょう。ただ場の盛り上がり具合だけはチェックしてください。会話をぶった切るような声掛けはキャストの邪魔でしかありません。
③売れるキャストのモチベ管理ができる
キャストのモチベーション管理も、売上に繋がる大事な仕事です。キャストの機嫌はお客様にも伝わるため、常に楽しみながら働いてもらうのが理想になります。
しかしただヨイショしておけば良いものではありません。褒めて伸びる子もいれば、逆にプレッシャーに感じる子もいます。他にも「褒められるってことは今のままでも充分なんだ」と思われても、伸びしろを潰すだけになるでしょう。
例えばドリンクを強くお願いするのが苦手で売上に繋がらない子に、「今日が調子悪かっただけだよ!」ではその場しのぎとしか感じられません。
- 「〇〇ちゃんは相手がどう思うかを優先できる優しい子だもんね。じゃぁドリンクのお願いを”ワガママ”じゃなくて”甘える”って考えてみたら?お客様に”甘えてもいいですか?”って聞いて、それから”1杯だけ頂けたら嬉しいです”って言えばきっと嫌な思いさせなくて済むよ」
このように許容⇒共感⇒提案の順番で話すと、キャストは耳を傾けてくれやすくなります。基本的にキャストの性格を見て言葉を選ぶのが大事ですが、ネガティブな単語もポジティブに言い換えられる話術を意識すると上手くできますよ。
次項からはここまで紹介した①~③番を、更に詳しくご説明しましょう。
客の好みの見分け方|コツは席に着いた時の条件反射を見逃さない
お客様の好みに合ったキャストを付けているかどうかは、席についた瞬間の条件反射である程度把握できます。これを見逃さずにチェックできていれば、ガールズドリンクも延長も獲得しやすくなるでしょう。
素早くお客様の好みを見抜くためにも、以下のポイントを確認してください。
【席についた時に出る好反応】
- 目に力が入ると同時に眉毛が上がる
- 興奮すると瞳孔が開く。可能であれば黒目のサイズも要確認。
- 「おぉ」「よろしく」等、第一声時に口角が上がる
- 横ではなく上。喜びを感じた時は上がる。
- つま先や膝がキャストの方を向く
- パーソナルスペースに入れても良いと感じた時=好みだと判断してOK
これらの反応が見られたのであれば、そのキャストが好みに会っていたと判断して良いでしょう。他にも会話中のリアクションも要チェックです。
【会話中に出る好反応】
- 身体がキャストの方を向いている
- 好意を持っており相手との距離を縮めたがっている
- 話しながら身振り手振りをよくする
- 意思疎通を望んでいる(手のひらをキャストに見せていれば心を許している証拠)
- コップを横に置き自分の正面を空けている
- 相手に気を許しもっと話したいと思っている
- 「俺」「僕」など一人称をよく発している
- 自分の存在を強調し空かれたいと思っている
他にも腕時計を見ない・キャストによく質問をしているなども、その場を楽しんでいる証拠です。笑顔は演技でも出ますし、大声も酔っぱらっていれば自然と出ます。そのようなあやふやな言動ではなく、自覚なく出てしまう心理学的要素を覚えておきましょう。
延長が取れる配置の優先順位|コツは最終セットにベテランを1名配置する
先ほど述べたように、最終セットに延長獲得率が高い子を付けるのは、確かに正しい方法です。しかしそれ以外にも、「段階式に人気キャストを付けていき最終セットにベテランを1人付ける」、これも有効となるでしょう。
ベテランは安定力があるため、お客様も居心地が良くります。そうすれば帰るのが惜しくなり、「もっと話していたい」と思うでしょう。そうなれば延長だけでなく、場内指名も取れるチャンスです。
しかしお店が忙しい・ナンバー付きの子は空きがないなど、状況に応じて難しい日もあると思います。また中には好みと合わない子がいて、上記で紹介したような好反応がなくなることもあるかもしれません。
そんな時のために、自分の中でキャストをグループ分けしておきましょう。例えば…
- 聞き上手な清楚系
- 盛り上げ上手なギャル系
- 色気たっぷりの美人系
- 包容力のあるお姉系
このようにお店にいる子たちをジャンルで分けておくのです。これをしておくと、お客様の反応次第で素早く付け回しが行えます。
例えば1人目に清楚系を付けたものの、盛り上がり度がイマイチなら、2人目にガラッと違うギャル系を付けて反応を見てみましょう。先ほどよりも盛り上がったなら、3人目もギャル系の子を付けるのです。
もちろん”顔”という要素も大事ですが、性格(キャラ)による好き嫌いも、延長を取るために把握して損はありません。それを踏まえた上で、延長が獲得しやすい付け回しは以下のようなものになります。
- 最終セットに延長獲得率が高い子を付ける
- 段階式に人気キャストを付けていき最終セットにベテランを付ける
- 性格(キャラ)の好き嫌いを見抜き最終セットに向け盛り上げていく
いずれかのパターンに入れられれば、延長をゲットするのも容易くなりますよ。
キャストのやる気が上がるモチベ管理方法|キャストのタイプを見分ける
キャンストのモチベーション管理は、非常に難しいものです。悩みが売上であればまだアドバイスできますが、人間関係ともなればなかなか解決の糸口は見えません。そんな時は彼女たちが働く理由を把握しておくと良いでしょう。
キャバクラで働くキャストが夜職しようと思った理由はさまざま。
- 昼は学生なので夜しか働けない
- 将来のため貯金に勤しんでいる
- シングルマザーで効率良く稼ぎたい
- キャバ嬢に憧れを抱き夢の職業だと考えている
またそれに合わせて、どんな風になりたいかも知っておくことをおすすめします。
- 仕送りに頼らず学費を稼ぎたい
- 起業費として1,000万円の貯金を目指している
- 子供を大学まで進学させてやりたい
- お店のNO1を欲している
このように働く理由と望む結果さえ知っておけば、それを理由に鼓舞できるでしょう。悩みそのものは解決できなくても、初心を思い出させれば意外とモチベーションを持ち直してくれます。
他にもモチベーションが上がる方法別で、タイプ分けしておくと効率的です。
- 褒めれば褒めただけヤル気が出せるタイプ
- 叱咤激励が力になるタイプ
- 他のキャストと比較されて気合が入るタイプ
人によってヤル気スイッチの入れ方はさまざま。それらを覚え実践できれば、キャストのモチベーション管理も難しい仕事ではなくなります。
付け回しが絶対にしてはいけないNG行為4つ
優秀な付け回しになりたいのであれば、上手くすると同じくらい失敗しないことが重要になります。「これをすると一気に付け回しとしての評価が下がる!」そんなNG行為を4つご紹介しましょう。
- 指名被りのお客様をお互いが見える位置に配置してしまう
自分のお気に入りが違う客とイチャイチャしているのを見て喜ばれる方などいません。視界に入らない・入りにくい席へご案内しましょう。また注意すべきはトイレの導線です。これも忘れず配慮しましょう。
- ガールズドリンクを飲み干す前に移動させてしまう
NGどころか最低限のマナーです。せっかくお客様のお金でお支払い頂いたドリンクを、飲み残しがあるまま移動させるなど言語道断。例えセット分を多少延長してでも、飲み干すまで動かしてはいけません。
- キャストの体調管理を無視した付け回しをしてしまう
キャストの管理は出勤状況やモチベーション維持だけではありません。体調も把握しておきましょう。月経や風邪気味など体調が優れないのに酷使すると、キャストに嫌われ付け回ししにくくなります。
- お客様の情報を忘れたことを気付かれる
名前・お酒の銘柄・タバコ・好みのタイプ・指名の有無など、1人のお客様に対して覚えておかねばならないことはたくさんあります。しかしそれをお客様にバレるようでは、軽んじられていると思われ一気に信用を失いかねません。コソッとキャストに聞く・冗談として会話から聞き出す等の配慮をし、決してお客様にバレないようにしましょう。
花形業務の付け回しを上手になって、幹部への登竜門をクリアしよう
黒服の花形業務である付け回しは、幹部になるなら避けて通れない道です。ハードルも高く、気力・体力・記憶力などあらゆる能力が求められるでしょう。しかしそれだけにやりがいがあり、スターダムを駆け上がる1番の近道であるのも事実です。
ここで優秀な付け回しになるための条件を再確認してみましょう。
【優秀な付け回しになるための条件3つ】
- 客の好みに合ったキャストを配置でき、ガールズドリンクをゲットできる
- セット時間のラストに延長を獲得できるキャストを配置できる
- キャストのモチベーション管理ができる
お店の売上にどれだけ貢献できるかが、付け回しに求められる最大事項です。今回ご紹介した情報を参考にし、ぜひ幹部への登竜門をクリアしてください。
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