風営法違反で逮捕されない!ガールズバーの営業時間などの注意点3選

ガールズバー運営を考えているなら、まず知っておくべき風営法。ガールズバーにはどのような風営法が適用されるのでしょうか?知らずに営業を続けていると逮捕される可能性も…。今回はガールズバー開業時に必要な手続きも含め、風営法について詳しく解説していきます!ガールズバー運営前にはかならずチェックして、健全に楽しめるお店を作ってくださいね♡

ガールズバーを運営して風営法違反にならないよう防ごう!

ガールズバー開業を考えている方の多くが、ガールズバーやキャバクラなど、なんらかのナイトワーク経験者ではないでしょうか?従業員、もしくはキャストとして働いているときにはさほど気にならない風営法ですが、経営側に回るとなれば話は別です。

たとえばガールズバーとキャバクラにおける、法律上の違いを知っていますか?ガールズバーで認められている営業とはどんな内容でしょうか?

こうした細かいナイトワークの法律を知らないまま運営してしまうと、風営法違反で摘発される可能性があります。摘発されてしまうと「そんなつもりは無かった……」では済まず、行政処分や営業停止を受けるんですね。

せっかく開業するなら、長く続けられる健全なお店作りをしたいですよね!来てくれるお客さんはもちろん、働いてくれるキャスト達も守れるように、まずは知識をつけていきましょう。

ただし、あらかじめお伝えしておきますが、風営法は非常に複雑です。記事内で解説できるのはあくまでも基本的な部分。もし「これは風営法的にどうなんだろう?」と悩みが出たら、迷わず専門家に相談するのがベストです。

「これくらいバレないだろう」はもっとも危険な道ですので、少し神経質なくらい注意してくださいね。

ガールズバー営業で風営法違反で逮捕された事件3選

脅すわけではありませんが、実際に風営法違反で摘発されたガールズバーの事例を挙げていきます。

2020年10月のガールズバー摘発事例

風俗営業法に基づく許可がないのに女性店員に男性客の接待をさせたなどとして、警視庁は東京都新宿区歌舞伎町や渋谷区道玄坂、港区六本木のガールズバー8店舗を同法違反(無許可営業)の疑いで摘発し、経営者や従業員ら23~38歳の男女12人を逮捕し、29日発表した。

朝日新聞デジタル

8店舗も経営していたとなれば、かなり悪質な部類でしょう。また、このガールズバーが摘発されたきっかけは警視庁に「料金が高い」と相談が相次いだことだそう。警視庁に相談する程の料金の高さだったと考えると、ぼったくりも行っていたのかもしれません。

2021年12月のガールズバー摘発事例

メイドカフェを装ったガールズバーを無許可で営業したとして、警視庁生活安全特別捜査隊と神田署は、風営法違反(無許可営業)の疑いで、東京都千代田区神田神保町の飲食店「おんりーぱーちぃ」の経営者、中島与範(とものり)容疑者(45)=同区外神田=と、在店責任者の住居不詳、弓戸比加里容疑者(31)を逮捕した。2人は容疑を認めている。

産経ニュース

無許可営業の摘発事例ですが、未成年者雇用や路上での客引き行為もあったそうです。未成年者でもガールズバーでは働けますが、風営法だけではなく児童福祉法にも注意しなければなりません。まだナイトワークの世界を何も知らない未成年者、搾取になってしまわないようにしたいですね。

2021年10月のガールズバー摘発事例

熊本中央署などは1日までに風営法違反(無許可営業)の疑いで、熊本市中央区下通1丁目のガールズバー2店をそれぞれ経営していた男ら3人を逮捕。逮捕容疑は1店で6月、もう1店で7月、県公安委員会の許可を受けずに接待を伴う営業をした疑い。署によると、女性従業員が客とトランプゲームやダーツをする接待をしていた。県警は30日夜に2店を家宅捜索した。

熊本日日新聞

ガールズバーの摘発は東京だけの話ではありません。地方都市でも風営法違反に対する目は年々厳しくなっていますので、「田舎だからこれくらいは許されるだろう」とは考えないように!

ガールズバー開業時に必要な手続き3選

ガールズバーを開業する際に必要な手続きは、主に以下3つ。

  • 食品衛生責任者の選任(保健所)
  • 飲食店営業許可証の取得(保健所)
  • 深夜酒類提供飲食店営業届の取得(警察署)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①食品衛生責任者の選任

ガールズバーの運営者は、各店舗に「食品衛生責任者」を置かなければなりません。食品衛生責任者とは、食材や設備、スタッフの健康など、お店における衛生面全般をマネジメントする役割を担います。

17歳以上であれば(基本的には誰でも)講習会の受講を受けて資格(講習会修了証書)が取れます。講習会は自治体によって異なりますが、大抵は月に数回開催され、計6時間程度の内容ですので、早めに取っておくとスムーズですね。

資格の証明となる講習会修了証書は、保健所に提出します。

②飲食店営業許可証の取得

ガールズバーのような飲食店の開業には「飲食店営業許可証」が必要です。「喫茶店営業許可」もありまずが、ガールズバー運営に必要な「飲食店営業許可」ではお酒やお店で調理したフードの提供が可能になります。

  1. 事前相談
  2. 営業許可申請
  3. 保健所立会いによる検査
  4. 営業許可書の交付

上記した流れの中でも、特に重要なのが最初の事前相談です。相談自体は必須ではないのですが、飲食店営業許可証を取得するためには「設備・構造の要件」をクリアしなければなりません。

店舗が完成したあとにNGを出されてしまっては、大変になりますよね。そのため店舗の工事が着手される前に保健所へ出向き、図面を確認してもらうのがベストな方法です。

いよいよ工事が完了するあたりのタイミングで、営業許可の申請を出します。時期的には早い程いいのですが、遅くともオープンの2~3週間前を目安にしてくださいね。

深夜酒類提供飲食店営業届

深夜0時~朝6時の時間帯に営業しお酒を提供するなら、「深夜酒類提供飲食店営業届」も必要です。飲食店営業許可証の取得申請が保健所であるのに対し、「深夜酒類提供飲食店営業届」は警察署が担当しています。

主に必要となる書類は、以下のとおり。

  • 深夜における酒類提供飲食店営業営業開始届出書(警視庁HPからダウンロード可)
  • 営業方法を記載した書類(警視庁HPからダウンロード可能)
  • 開業するお店の平面図
  • 本籍記載の住民票
  • 定款・法人登記事項証明書及び役員全員の住民票(法人)

地域によって多少異なりますので、営業予定の地域にある警察署に事前確認をしてくださいね!さて、必要な書類を整えるのも大切ですが、許可をもらうための条件もおさえておきたいポイントです。

  • 客室への出入り口にカギがかけられない
  • 客室への見通しを邪魔するものがない
  • 明るさが20ルクス以上である
  • 客室床面積が9.5㎡以上ある
  • 店舗の所在地が定められた地域内である
  • 風俗営業許可が必要になるような業態でない

上記した条件の中でも、ガールズバー開業において特に気を付けたいのは「風俗営業許可が必要になるような業態」の部分でしょう。キャバクラのような接客は「接待行為」にあたり、風俗営業の業態を取り、許可が必要です。

ざっくりとした風営法のイメージだと「ガールズバーで風俗営業の許可は必要ない」と思うかもしれませんが、一概にそうとも言えないのが注意点。ガールズバーであっても「接待行為」を営業に加えるなら風俗営業の許可が必要になるんです。

「接待行為」は「歓楽的な雰囲気を持って客と談笑する」などと言われますが、具体的には後述します。開業するガールズバーをどのようなスタイルで営業していくのか?を考えて、申請する許可の種類を決めていきましょう。

ちなみに風俗営業の許可と深夜酒類営業の許可は一緒に取れません。

風俗営業許可を取らないと逮捕されるパターン3選

「接待行為の基準とは?」は、よくある疑問です。風営法に記されている「歓楽的な……」の表現があまりにも曖昧で、グレーゾーンで営業しているガールズバーが多いのも事実。ここから解説していく最低限の接待行為基準を覚え、摘発や逮捕とは縁のない健全なお店を作りましょう!

なお、ここでは特に気を付けたい、目を落としがちなパターンをご紹介します。「20歳未満に酒を提供」や「未成年者を22時以降も働かせる」などは言わずもがなアウトですので、あえて記載はしておりません。

客とキャストが同じ席でお酒を飲んで楽しむ

よく「ガールズバーはカウンター越しだから風俗営業に当たらない」と聞きませんか?実はカウンター越しだからOKとも言い切れないのですが、少なくともキャバクラなど風俗営業許可が必要な店との線引きが出来る、ひとつの対策と言えるでしょう。

というのも、風営法で言われる「接待行為」は、1人または1つのグループ客に対してキャストが長時間接客する行為を指すんですね。カウンター越しの接客がメインであればマンツーマン接客も避けやすいですし、「女性バーテンダーがいるだけの普通のバー」として営業できます。

ただ、「カウンター越しだからOK」は少し古い認識で、最近ではカウンター越しであっても摘発の対象となる可能性が高くなっています。重要なのはカウンター越しかどうかではなく、近すぎる距離感での接客(接待)がないかどうか?です。

客とキャストがカラオケでデュエットをする

ガールズバーはカラオケやダーツを置いている店も多いですが、キャストにデュエットさせるのは風営法でNGです。客とキャストがカラオデュエットをするためには風俗営業の許可が必要になりますので、注意しましょう!

手拍子などはかなりグレーゾーンで、頻繁に行っていると要注意店舗として見られる可能性があります。やや曖昧な言い方になってしまいますが、「1人のお客さんに集中しない」を意識すると、風営法違反になりにくい営業が続けられるのではないでしょうか。

キャストの指名・同伴がシステムとして存在する

キャストの指名や同伴をシステムとして採用する場合には、風俗営業の許可が必要です。風営法に明確な記載があるわけではないのですが、世間一般の認識として指名や同伴は「キャバクラ寄り」と思われるのは分かりますよね。

実は風営法を考えるときにはこの社会通念がとても重要なポイント。曖昧な表現が多い風営法の内容だからこそ、世間一般的な感覚を基準にしてみましょう。

さて、ガールズバー開業を考えている方はご存知と思いますが、ガールズバーの中には「リクエスト」と呼ばれる事実上の指名システムを導入している店も多いです。なんとなく「リクエストくらいならどこの店もやってるし大丈夫かな」と感じるかもしれませんが、風営法上は完全にアウト。

ガールズバーの数が多すぎて摘発が追い付かないだけです。警察とて、前々から違法営業とし目を付けていたならまだしも、「あの店は指名制度がある」と言われたくらいでは動けないのが現状なのでしょう。

しかしこうした違法営業は、働いてくれるキャストにも負担となります。「せっかくガールズバーを選んだのに、結局やってることはキャバクラと一緒」ではキャストにも不満が溜まり、長く居ついてくれるキャストが減っていきますよね。

ガールズバーにとってキャストはもっとも大切にすべき存在ですので、安心安全に働ける環境を維持してあげてくださいね。

ガーズルバーを運営して風営法違反を防ごう!

ガールズバーの運営をする上で、風営法は必ず知っておくべき法律です。あくまでも飲食店の扱いであるガールズバーですが、実際はキャバクラとそう変わらないイメージを持つ方も多いでしょう。だからこそグレーゾーンな営業スタイルは避け、風営法違反にならないように健全なお店を運営するのが重要です。

  • 食品衛生責任者の選任
  • 飲食店営業許可証の取得
  • 深夜酒類提供飲食店営業届

開業にあたりまず必要なステップは上記のとおり。

  • キャストが客と同じ席で長時間接客はNG!
  • キャストが客のカラオケにデュエット参加するのはNG!
  • キャストの指名や同伴は「リクエスト」でもNG!

最低限のNG行為を覚えた上で、あなたのやりたいお店を考えてみましょう。開業する際には専門家に相談しつつ、お客さんにとってもキャストにとっても健全なガールズバーをオープンしてくださいね!

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