キャバクラ寮のメリット・デメリットは?引っ越しの初期費用あれば自分で借り方がいい

キャバクラの求人を見ていると、たまに”寮完備・寮可”などの条件を見かけます。「寮があるなら上京できる・一般宅より安いならこんなに嬉しいことはない」そう思うでしょう。確かに初期費用がかからない分、お得に感じるかもしれません。しかし実際は勤務条件がついたり一般物件より高めだったりと、借りたことを後悔する場合もあるのです。今回はそんなキャバクラ寮のメリット・デメリットを詳しくご紹介していきましょう。

キャバクラ寮とは?部屋の雰囲気とどんな人が借りるのか

まずはキャバクラ寮がどうのようなものかを知っていきましょう。部屋の雰囲気はどうなのか・どんな人たちが住むのか・入居中に厳しい規則があるのかなど、ある程度の予備知識があれば、キャバクラ寮を契約するかどうかの判断もしやすくなります。

最初にお伝えするのは規則についてです。「”寮”って言うくらいだから制限がありそう」と感じるかもしれませんが、入居中の規則が厳しいキャバクラ寮はほぼありません。その多くは以下のような条件になるでしょう。

【多くのキャバクラ寮で見られる規則内容】

  • 門限⇒なし
  • 外泊⇒OK
  • 同性の友人を家に招く⇒OK
  • 異性の友人・恋人を招く⇒NG
  • 食事提供⇒なし

また寮母さんや管理人のような、キャバクラ寮を管理してくれる人もいません。異性を招き入れるのだけはNGですが、それ以外は普通の1人暮らしとそう変わらないのです。

キャバクラ寮は基本、店舗が契約した普通のマンションの個室に住む

”会社の寮”と聞くと、団地のような借り切った物件を想像するかもしれません。しかしキャバクラ寮を利用するキャストはそう多いわけではないため、基本的にアパートやマンションの1室のみ借りているのが普通です。しかし中にはそうでない場合もあります。

【キャバクラ寮の形態】

  • 1Kのワンルーム
  • 1軒家のシェアハウス
  • 3LDKを3人で使用
  • 2LDKを2人で使用

このように複数人で住む寮もあるため事前確認は必須です。ただそのほとんどが店舗から徒歩10分圏内と立地が良く、通勤・退勤に苦労することはないでしょう。

たまに「希望者が出てから物件を契約する」なんてキャバクラも存在しますが、「希望者のために常に借りている」物件がほとんどです。後者の場合空きがあれば即日入居が可能ですので、こちらもあらかじめ確認しておきましょう。

どんな人がキャバクラ寮に住む?地方から上京した子が短期で住むことが多い

住人に関してですが、希望するキャバクラの立地条件によってガラリと変わります。例えば1店舗だけがポツンとあるキャバクラならば、寮がある物件に住んでいる方々はほぼ一般人となります。しかし歓楽街の中にあるキャバクラならば、寮に住むのは同業者が多くなるでしょう。

【同居人がほぼ一般人の場合】

静かで落ち着いた生活ができます。しかし活動時間は真逆になるため、洗濯や宅飲み時など”生活音”を気にせねばなりません。また仕事着姿を見られると、好奇な目で見られる可能性があります。

【同居人が同業者の場合】

活動時間が似た時間になるため、生活音は気にしなくても良くなります。しかし酔われた同業者の騒音に悩まされる場合があるでしょう。ただ仕事着でいたとしても、誰も気にしないのは気楽です。

また同業者がいたとしても、地元のキャストがキャバクラ寮に住む可能性は低く、ほとんどが地方からの上京組みになります。また長年住み続ける子も稀です。住み続けて悪いわけではありませんが、ほとんどは数ヶ月でお金を貯め、脱寮するのが一般的になります。

キャバクラ寮に住むメリットがある人

キャバクラ寮がどのようなものかを理解したのであれば、次はキャバクラ寮のメリット・デメリットについて知っていきましょう。最初にご紹介するのはキャバクラ寮のメリットについてです。

引っ越しの初期費用がない人|東京だと40万円以上必要

一般的な賃貸物件の場合、借りる際に多額の初期費用が必要になります。

【必要な初期費用】

  • 敷金:家賃0~2ヶ月分
  • 礼金:家賃0~2ヶ月分
  • 前家賃:1ヶ月分
  • 仲介手数料:0.5~1ヶ月分
  • 日割り家賃
  • 保証料(保証人不要物件の場合)
  • 鍵の交換費用
  • ハウスクリーニング費用
  • 火災保険加入費
  • 引越し業者利用料

こうしてみると驚くほど項目が多いですよね。引越し業者利用料は、その距離や荷物量によって値段はさまざまですので、ここでは除外しましょう。それ以外の物件にかかる費用だけでいえば、平均で家賃7か月分はかかると言われています。

しかしキャバクラ寮であれば、このような初期費用は一切かかりません。ごく稀に数万円の保証料を求めるお店もあるようですが、ほとんどは無料です。金銭的に不安がある方にとって、これ以上のメリットはありません。

キャバクラ寮が相場より1~2万安い人

キャバクラ寮によっては、相場より家賃が低い場合があります。特に相部屋・シェアハウスなどがそうでしょう。相場より安い家賃で入寮できるのであれば、初期費用がかからない点も含めお得です。

あらかじめお店に物件名を聞くと良いでしょう。そのあとにスーモなどの物件情報サイトで家賃を確認すれば、それが高いのか安いのかを確認できます。

ただ「物件名だけ教えてください」とだけ伝えると、「なんでそんなことを聞くんだろう」と怪しまれます。「どんな間取りなのか知りたいので物件名を教えてください」と、家賃のことは伏せて聞きましょう。

この聞き方をしても教えてもらえないのであれば、上乗せして家賃を徴収している・事故物件を借りているなど、あまり”よろしくない”寮である可能性があります。

もしくは「寮の家賃は相場より高いですか?」と率直に聞いちゃうのも手です。あとで損するのは自分ですし、勤務前の面接時点であれば、そこまで遠慮せずとも良いかと思われます。

ノルマや出勤条件が厳しくても問題ない人

キャバクラ寮に入寮する場合、勤務形態に条件がつく場合がほとんどです。例えば週5のフル出勤・日払い不可・1年間は退店禁止など、通いのキャストに比べれば自由度の低い条件下での勤務になります。

また「急遽〇〇ちゃんが休みになったから出勤して」と呼び出しがかかったり、「徒歩圏内だからまだ大丈夫だよね?」と終電後でも残業させられるなど、プライベート時間が削られる可能性もゼロではありません。

それでも「いっぱい稼ぎたいからむしろウェルカム!」な人であれば、多く働けるこの条件がメリットになるでしょう。短期間でお金を貯めたい・早く仕事を覚えてNO1を目指したい、そんな方にとっては好都合な条件です。

キャバクラ寮に住むデメリットがある人

次に紹介するのは、キャバクラ寮に住むデメリットです。生活していく上ではこのデメリットの方が影響を出しやすいため、メリット以上に把握しておく必要があります。3つのデメリットが挙げられますので、当てはまることがないよう確認しておきましょう。

初期費用の準備があり、連帯保証人がいる人

キャバクラ寮に住む最大のデメリットは、退店しにくいことです。お店を辞めることは、すなわち職・収入・住む場所を一気に失くす行為になるため、どうしても”辞める”選択肢が選びにくくなります。もし店内での人間関係などが上手くいかない場合は、非常に厳しい生活になりかねません。

もし初期費用があり、かつ連帯保証人が用意できるのであれば、最初から1人暮らしを選択しましょう。入寮するのに比べれば、出費もかさみますし、貯金もしにくくなります。それでも請け負うストレスは圧倒的に軽減されるのです。「私はそんなにストレスに強くないかも」と思うのであれば、キャバクラ寮への入寮はあまりおすすめしません。

異性を部屋に入れたい人

冒頭でもお伝えしましたが、ほとんどのキャバクラ寮で、異性を招き入れるのは禁止されています。彼氏がいる・入寮中に彼氏ができたのであれば、会う場所に制限がつくことになる点だけ覚悟しておきましょう。

「彼氏を連れ込んでいた・こっそり同棲していた」なんて話もたまに聞きますが、もしお店にバレれば規則違反で即刻クビになります。「バレなきゃ大丈夫」はとてもリスキーな行為です。決してそのようなことはしないようにしましょう。

相場より家賃が高い寮を借りる人|新規で借りる場合2~3万高いことが多い

残念ながら多くのキャバクラ寮の家賃は、相場より高めで設定されています。その理由は2つ。1つ目は”飛ぶ”可能性があり、安定した家賃収入が見込みにくいためです。

”飛ぶ”とは連絡もなくいきなり出勤しなくなることで、そうなればお店は入るはずだった家賃を回収できなくなります。このような事態を避けるため、保証料のような意味合いで、毎月の家賃を上乗せしています。

2つ目の理由は入寮希望者がいない時でも、お店は空家賃を払い続けているためです。希望者が出てから借りるのでは、お店側も初期費用がかかるため、借り続ける方が金銭的負担は少なくなります。

しかし「誰もいない部屋に払い続けた家賃をちょっとでも回収したい」と思うためか、希望者が出るたび少しずつ上乗せしている場合が多いのです。

これら2つの理由により、2~3万の上乗せ額が設定しているお店がほとんど。通常の家賃より高い金額を払い続けるのは、長い目でみて損しかありません。ただし2~3ヶ月でお金を貯め退寮するのであれば、初期費用分でペイできるためお得になります。

キャバ嬢でも入居審査を通す方法3つ

キャバクラ寮に入寮する理由は、地方から上京するため物件の内見に行けない・初期費用ゼロで住みたいなど理由はさまざまです。そんな理由の中でも、意外と多いのが一般物件の審査に通りにくいというもの。キャバ嬢の場合、不動産屋からはこう見られがちです。

【キャバ嬢が一般物件の審査に通らない理由】

  • 収入が安定しておらず家賃滞納の可能性が高そう
  • 昼夜逆転の生活で住民トラブルを起こしやすそう
  • 長期勤務が難しく経済状態に変化が起こりやすそう
  • 家出や借金などワケアリな子が多そう

実際に月100万以上の収入があり、半年分の給与明細を見せたにも関わらず「それがいつまで続くかわからないでしょ?」と断られた例もあるほど。それほどキャバ嬢は審査に通りにくい職業なのです。

しかし「キャバクラ寮ではなく普通の賃貸物件に住みたい」と思う人も多いでしょう。そこで最後に、キャバ嬢でも入居審査を通せる3つの方法をご紹介します。

親や兄妹に連帯保証人になってもらう

不動産屋で求められる連帯保証人の条件は、以下の3つになります。

【連帯保証人だと認められる条件】

  1. 日本国内に住んでいる
  2. 安定した職業に就いており支払い能力がある
  3. 2親等以内の親族である

この「2親等」とは、家族関係を指す言葉です。

【2親等とは?】

  • 兄弟・姉妹
  • 祖父母

ただし不動産屋によっては、3親等まで認められる可能性があります。

【3親等とは?】

  • 叔父
  • 叔母

稀に「高額納税者であれば友人でも可」とする不動産屋もあるようですが、確率としては低いのであてにしない方が良いでしょう。

また信用度では2親等内が高くなるため、親・兄妹が定職に就いているのであれば、保証人になってくれるよう頼みましょう。この保証人さえしっかりしていれば、当人の職業は不問になる場合がほとんどです。

保証人不要・職業問わずの物件に入居する|ワケありの可能性高いので要チェック

上記では「しっかりとした保証人をたてる」と述べましたが、家族関係によっては難しい人もいるでしょう。そんな場合は「保証人不要」もしくは「職業不問」と記載されている物件を探すのも1つの手です。

最近では保証料さえ払えば、保証人を用意せずとも入居させてくれる物件も増えてきました。しかし中にはワケあり物件もあるので事前確認は必須です。

  • 焼肉屋の上で常に煙でいぶされる
  • クラブやカラオケ屋の横で騒音がスゴイ
  • 線路のそばでひどい揺れに悩まされる
  • 反社会勢力が住んでいた過去がある
  • 殺人等が起きた事故物件である

このような例もあるため、快適に過ごしにくい可能性があります。

また保証料さえ払えばと言いましたが、実際には家賃保証会社の審査に通る必要があります。そのためブラックリストに載っている場合、社会的信用度が低いとみなされ、保証料を払っても入居が許可されない可能性もあるでしょう。

水商売OKの賃貸や仲介会社を見つける

もっとも審査が通りやすいのは、夜職でもOKの仲介業者を利用する方法です。最初からキャバ嬢向けに賃貸を提供しているので、職業が仇になることはありません。いくつか水商売者向けの賃貸情報サイトをご紹介しましょう。

【水商売でもOKな仲介業者】

これらのサイトから物件を探せば、「キャバ嬢だから入居審査に通らない」なんてことはありません。初期費用や保証人問題をクリアできるのであれば、ぜひ利用してみましょう。

キャバクラ寮に入居して後悔しないようにしよう!

最後に今回ご紹介した、キャバクラ寮に関するメリット・デメリット情報をまとめてみましょう。

【キャバクラ寮に住むメリットがある人】

  • 初期費用がない人
  • キャバクラ寮の家賃が相場より低い人
  • 勤務条件が厳しくても問題ない人

【キャバクラ寮に住むデメリットがある人】

  • 初期費用や保証人を用意できる人
  • キャバクラ寮の家賃が相場より高い人
  • 異性を部屋に入れたい人

またキャバ嬢でも入居審査に通るためには、3つの方法がありましたね。

【キャバ嬢でも入居審査に通る方法】

  1. 親や兄妹に保証人になってもらう
  2. 保証人不要・職業不問の物件を探す
  3. 水商売OKな仲介業者を利用する

キャバクラ寮は異性を招き入れられない以外、一般賃貸とそう変わらぬ規則で暮らせます。また初期費用がかからないのは、最大のメリットと言えるでしょう。

しかし厳しい勤務条件が課せられたり、相場より高い家賃を払わねばならないなど、大きなデメリットがあるのも事実です。入居後に後悔することなどないよう、今回紹介した情報をぜひ参考にしてみてくださいね。

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