
人気キャバ嬢なら一晩で数千万円を売り上げるのもめずらしくなく、お金をたっぷりかけてくれる太客をたくさん抱えているもの。そんなお客様をどれくらいもっているかが稼ぐためには重要で、収入だけではなくキャストとしての価値を高めることにもつながります。本指名してもらってからどうすれば来店する頻度を上げられるのか、心をつかむテクを身につけて新人のうちから売れっ子を目指しましょう。
太客ができないキャバ嬢の特徴3つ

そこそこ指名客はついているけど、太客と呼ばれるようなお客さんは掴めてない。そんなキャバ嬢にはどんな特徴があるのでしょうか?接客態度や仕事に対する姿勢から見えるものがあります。
マニュアルに頼りすぎてしまう
新人のころは「こういう時はこうしておけばいいよ~」みたいに教えてもらうだけで、自由な発想がなくありきたりに接客してしまいがち。
でも、いつまで経っても成長しない、やる気が見えないやっつけ仕事のような接客では、太客どころかフリーも掴めないでしょう。お店側としても頭数だけの「いるだけ要員」のキャバ嬢として、とりあえずのフリーやヘルプでしか席に付けようと思わないし、女の子の人数が十分になれば早退させられたり、
下手をすればクビです。
お客さんを楽しませようという気持ちや頑張りが伝わって初めて指名してもらえるようになり、そこでやっと太客GETのスタートラインに立てるのですね。
接客やサービスにあからさまな差がある
「このお客さんはたくさんお金を使ってくれるから、たくさんサービスしちゃお!」「〇〇さんはいつも1セットの細客だからあっさりめで」なんて接客にあからさまな差をつけるのは、指名ひっきりなしの人気キャバ嬢になってからにしましょう。太客も持ってない、たいした売り上げもないのにお客さんを選ぶような態度はありえません。
また、指名嬢が他の席についている時の方が楽しそうだったり、自分の席はヘルプ嬢に任せっぱなしだとしたら、お客さんはがっかりして離れてしまうでしょう。
もちろん、たくさんお金を使ってくれるお客さんは大切にしたいし、特別感を与えてあげるべきです。でも、それは周りから見てすぐ分かるようなものではいけません。
例えば、お客さんへの誕生日プレゼントだったり、アフターだったり、ヘルプ嬢を多く付けることでも良いし、店長に席についてもらうことでも良いでしょう。
店内で指名嬢が自ら差をつけるような接客は基本NGですよ。
ヘルプ嬢や男子従業員に対して態度が横柄
キレイで可愛い女の子がいつも優しく笑顔で相手をしてくれるキャバクラは非日常の世界。キャバ嬢は夢を売る仕事です。ファンタジーに近いイメージをキャバ嬢に持ってるお客さんもいます。そんなキャバ嬢を独り占めしたくて、お金を惜しまず指名や同伴を繰り返してくれます。
でも、そんな天使のような指名嬢に二面性があったら・・・?
自分には極上の笑顔だけど、他の女の子やボーイを下に見て横柄な態度を取ったり、扱いが乱雑だったりしたら、ガッカリを通り越してドン引きです。外面だけ良くて、中身はオラオラ系というキャラのキャバ嬢ならアリかもだけど、お客さん受けを考えたらやっぱり難しいところです。
お客さんを失望させるような態度はキャバ嬢にとってあるまじきだと覚えておいてくださいね。
太客GETにつながる行動や接客、考え方とは?

何もしないで待っているだけでは幸運は訪れないように、太客も掴めません。いくらお金を出しても良いとお客さんが思えるようなキャバ嬢になるには、自分の行動や接客などを見直して磨く必要があります。
まずは上記の「太客ができないキャバ嬢の特徴3つ」を反面教師にして、行動や接客に反映させてください。大まかに言うと、
- やっつけ仕事をせず、お客さん1人1人に向き合って相手をする
- 店内での接客に分かりやすい差をつけない
- 誰に対しても感謝の気持ちを持って接する
でしょうか。この3つを心掛けて振る舞うことで、お客さんがお金を出したくなるキャバ嬢になれるだけでなく、
自然と太客につながるでしょう。
そして、そもそもの太客への考え方も変えてみることもオススメです。「いつか王子様が・・・」みたいな受け身で太客を待つのは、よっぽど運が良くなければめぐり会えません。
キャバクラでの料金は、普通に考えれば安いものではないですよね。最低金額であるセット料金に加え、指名、ボトル、ドリンク、フードなどの料金もあります。来店してもらえて、指名してもらえるだけでもありがたいもの。
そんな中、数十万~数百万円を使ってくれるようなお客さんなんて、日本で一番の繁華街・歌舞伎町や銀座、六本木の高級店でもそう簡単にはいません。
そこそこの繁華街のそれなりのキャバクラなら、一回に10万円も使ってくれれば太客と言えるでしょう。
太客ばかりに頼るのはリスクがある
個人的に思うのは、太客に頼った営業や売り上げはリスキーだな、ということ。
お店のナンバークラスにいて、「○○さんのような太客がついているから、私の売り上げは安泰だわ!」なんて余裕をかましていても、そのお客さんが飛んだら…と考えると怖くなりませんか?実際に突然お客さんが来なくなるケースは少なくありません。
そう考えると、太客だけでなく、それなりのお客さんや細客、期待はできないけどたまに来てほどほど使ってくれるお客さんなど、いろいろなパターンのお客さんを持つのがリスク分散になります。
また、自分のお客さんを育てて太客に成長させるのもデキるキャバ嬢ならではでしょう。ただ太客を待つだけの営業は止めて、太客予備軍を見つけて育てる、細客を育てて太客に成長させるという意識にシフトさせていきたいですね。
顧客生涯価値(LTV)が高いお客さんこそ大切に!
キャバクラはリピート客、つまり常連さんが多いほど経営は安定します。キャバ嬢も指名があるから売り上げを予想できるし、指名客が多いほど安心して営業ができるというものです。
単純に売り上げを考えると太客が多い方が良さそうに見えますが、長い目で見るなら「顧客生涯価値(Lifetime Value)」が重要になります。
顧客生産価値でわかるお客さんのランク
「顧客生産価値」なんて難しく感じますが、つまりは「トータルでどれくらい使ってくれるか」です。
一回の来店で20万円使ってくれる太客さんを持っていますが、月に1回しか来てくれません。もう一方で毎週来店してきてくれて、毎回5万円づつ落としてくれます。5万円だと太客とは言えないかもしれないけれど上客と言うには十分だし、月にすると20万円もの売り上げになるわけです。
さらに、セット料金の8,000円しか払えないけど「毎日会いたい」と月曜から金曜まで毎日通ってくれるお客さんは、細客かもしれないけど、月にすると8,000円×25日で20万円も使ってくれていることになります。
つまり、この場合の3人の顧客生産価値は一緒なのです。
どうしても前者の一回で20万円使ってくれる太客の方がVIPに見えるし、肩入れしたくなるけど、長期スパンで考えたら3人とも同じ価値で、同じように大切にするべきお客さんです。3人への接客に力をどう分けるかは、キャバ嬢それぞれの価値観で判断すれば良いと思います。
好みもありますしね(笑)。
ちなみに私なら週1来店の5万円のお客さんが気持ち的には楽かな。月1の20万円は嬉しいけど来なかったら怖いし、毎日来店されても話すことがなくなりそうで辛いです。
いずれにしても、この3パターンすべてのタイプのお客さんを持っているキャバ嬢は強いし、順調な売り上げをキープできます。
まとめ
キャバクラで末長く太客をキープするのはなかなか至難の技です。太客はただ待っているだけではやってこないし、太客をGETするためには努力だけでなく、考え方を180度転換することも大切です。
運よく指名してもらえたとしても、太客を狙っているキャバ嬢は多いので、飽きられたりライバルに蹴落とされたりすれば簡単に指名替えされてしまいます。大切なお客さんに長く指名してもらうためには、お客さんを大事にするだけではダメで、キャバ嬢自身も常に自分を磨いて魅力を失わないようにしなければなりません。
まずは太客にこだわらず、細客を軽んじず、長い目で見た時に上客になりそうなお客さんを見逃さず、指名のお客さんを地道に増やしていきたいですね。