接客のスランプに入ったとき、私は「上手くやろう」とするのを一度やめます。スランプのときって、大体は技術じゃなくて気持ちが空回りしていることが多いからです。だからまず、「完璧な接客」じゃなくて「目の前のお客様一人を大事にする」ことだけを考えるようにします。
あとは、調子がいいときの自分を思い出します。どんな話し方をしていたか、どんな距離感だったか、どんな気持ちで席についていたか。売上や結果じゃなくて、そのときの空気とか、自分の余裕を思い出して、少しだけ真似します。全部戻そうとすると余計に焦るので、ひとつだけでいいと思っています。
それでも抜けられないときは、無理に頑張らないで、「今日は流れに任せる日」って決めます。不思議と、力を抜いた日の方が指名をもらえたり、場内が入ったりします。接客って、頑張りすぎるとお客様にも伝わってしまうので、少し適当なくらいがちょうどいいのかもしれません。
スランプは、下手になったんじゃなくて、考えすぎて動けなくなっているだけ。だから新しいことを足すより、余計なことを引いて、シンプルな自分に戻る。私はいつもそうやってスランプを抜けています。